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【ダナキル砂漠】ツアー開始まで

この記事は2016年3月のことを書いています。

今回はリクエストのあったダナキル砂漠ツアーについてだよ。

2017年 1エチオピアブル=4円です。

エチオピアに到着

2018年2月23日 世界一周979日目

イスラエルから飛行機でエチオピアのボレ空港にたどり着いたミゾヨコ。とりあえず空港から数百メートル歩いたところからバスに乗りることにした。

エジプトを除けば初のアフリカ大陸。そしてアフリカの中でもまずまず治安の良くないエチオピア。乗り合いバスでスリに狙われたらどうしようと思っていたけど、実際に来たのは小綺麗なバスで、運転手さんもとても親切にしてくれた。降り場では丁寧に歩く方向まで教えてくれ、無事に安宿が集まるピアッサ地区に移動することができた。

最初はボロという宿に行きたかったのだが、満室で断られた。歩き回ってTaituホテルにした。バス停からも近くて昼間は危ない感じはしない。

ガイドブックによるとエチオピアで初めて建てられた歴史のあるホテル。その裏側にある別館で、古い病院のような印象だが清潔な宿だった。(300ブル)

セキュリティーも良い。シャワーの水圧良好。しかし洗濯の後まさかの断水となり、何時間も待たされた挙句に修理不能と告げられた。仕方がないのでシャワーを諦めて汗だくのままダナキルツアーのリサーチを始める。

事前の調査だとダナキル砂漠のツアーは3日間と4日間のバージョンがあり、ツアー会社も数社あるとのこと。

日本人に一番メジャーな「ETT」に電話すると、すぐに車で迎えに来てくれることになった。

事務所で詳しく聞いてみると、ツアーは2泊3日で350ドル+バス移動往復40ドル。つい1ヶ月ほど前に、ここのツアーを利用した友達に聞いた値段と大して変わらない。とりあえずHさんとの合流は明日なので保留にしてホテルに帰る。

夕方になってようやくシャワーは使えるようになったが、なんだか頼りない。明日から必要になる二人部屋を見せてもらうと日当たりが悪かったので、他の宿を探しに外出した。

ボロホテルに行ってみると、ちょうど日本人二人組がいたので話しかけてみた。彼らはダナキルツアーに2泊3日で300ドルで行けたらしい。なるほど、まだ交渉の余地があることがわかってよかった。部屋も明日からこっちにする。(ツイン一泊300ブル)

旅ラン@アディスアベバ

2018年2月24日 世界一周980日目

まだあたりが暗い朝の5時、私は携帯のGPSをたよりにある場所を目指していた。

昨日ETTからの帰り道、ドライバーから面白いことを聞いた。エチオピアはマラソン大国でケニアに次いで何人も有名選手を出している。早朝はメルケルスクエアの周辺で沢山ランナーが練習しており、それに混じって有名選手も走っているらしい。

それならばと、朝早くからランニングウエアに着替えて安宿をとびだしたのだ。しかし、しばらく進むと、そのメルケルスクエアまでの道が見事に掘っ立て小屋の集落で、そんなに安全な雰囲気がしない。昨日のドライバーの話では全然危なくないと言っていたけど、本当だろうか。

不安もあったが、こんな早朝から悪いことする人は滅多にいなさそうなのでそのまま突き進むことにした。それでも人とすれ違うと緊張が走る。アジア人の女がランニングしているのが目立つのだろう。何か言いたげではあったが、ちょっかいは出されなかった。

しばらく進むと掘っ立て小屋集落が終わり、空き地が現れた。

北斗の拳にでてきそうな廃れた街外れのようだ。

そのままずっと下り坂を進むと4車線の通りに出て、沢山人が走っているのが見えてきた。GPSを確認するとメルケルスクエアまではまだ少しあるようだが、近くにシェラトンホテルがあり病院も点在する地域なので、この通りも安全なのかもしれない。

既にこの時点でいろんな意味で消耗してしまった。メルケルスクエアには行かず、ここで私も走ることにした。東西にのびる車の全く通らない片道二車線の直線。東側が上り坂になってその先の丘の上に大統領官邸がある。ここを何度も行ったり来たり。いつもは同じ場所をぐるぐる回るのは飽きてモチベーションが保てないのだが、今回はガチのアフリカのマラソン選手に囲まれて、たった一人ゼーゼー言いながら限界まで走った。

しかし、その限界はあきらかに早く訪れた。なぜならここは標高が2300mもある。この間までいたイスラエルの死海は標高がマイナス430m。その私がいきなり標高2300mで走れるか!と自問自答はするけど、頭の中に出てくる答えは月並みだけど「そこに道があるから」。ランニングジャンキーの血が騒いで仕方がないのだ。本場の選手が走るその横で練習するというだけで、尋常ではない高揚感を味わうことができた。


ミゾヨコの旅ラン情報

場所:シェラトンアディスアベバ前のTaituST
距離:往復1キロ弱
路面:アスファルト
安全度:朝は車進入禁止。ランナーが多く治安よい。
備考:早朝のみお勧め。

その後は無事に新しい宿にチェックインを住ませて、元職場の同僚でもある旅仲間のHさんとの合流をはたした。彼女はすで看護師として復職しているのだが、わざわざこのツアーに参加するために10日間の休みをとってエチオピアに来たのだ。

今回はふたりで再びツアー会社に行って値段交渉すると、あっさり2泊3日で300ドル、3泊4日で350ドル+バス片道つきという条件となった。短いプランにしてまたほかの観光をすることもできたのだが、今回は後者のプランで行くことにした。

事務所でご馳走してもらった。いかついケトルからは本場の美味しいコーヒーが、これまたアフリカらしいカップに注がれてテンションが上がらないわけがない。

ツアーの概要

「ダナキル砂漠」という名前があまりにも有名になってしまっているが、見所は大きく分けて3つある。

1 エルタ・アレ火山

ここがミゾヨコの大本命。ゴロゴロした岩地のなだらかな斜面をひたすら登っていくと、標高613mの活火山口から煮えたぎるマグマをみることができます。こんな感じ↓

活火山をここまで間近にみることができるのはこのエルタ・アレ火山だけだそうです。霧が発生して見れないこともあるうそうですが、それは運に任せたいと思います。

2 ダロール火山

Hさんはここをみるために日本から来た。別名ナメック星と呼ばれている。温泉地の様に硫黄の匂いが強く、酸性の湧き水が泉を緑色にしているそう。なんとPHは1以下という強酸性の泉です。

3 アサレ塩湖

アフリカのウユニ塩湖と言われるこの塩湖でも塩の採掘をしています。

ダナキル砂漠ツアー

出発前々日

2018年2月25日 世界一周281日目

首都のアディスアベバからツアーの出発場所であるメケレまでは、バスで行くか飛行機で行くかの二択になる。

しかし国内線はエチオピア空港の一択しかないため値段が高い。バスで行った人の話を聞くと相当しんどそうだけれど、もちろん最安ルートで行くことにした。

朝4時にタクシーでバス乗り場まで移動した。

朝5時にアディスアベバを出発したバスは、リサーチしていた通りの地獄だった。オンボロのバスに寿司詰めの人々。クーラーはあるにはあるが、かなり不安定で生ぬるい風が吹く程度。そして未舗装の道。

砂埃ももれなく車内に入り込み、時々喉が痛くなる。斜め前の黒人はやたらとこちらを気にしてくるので、手荷物の管理も抜かりなく行う。疲れて目をつぶっていても、身体の神経はいつでもスタンバイ状態で心がまるで休まらない。こんな時、一人じゃないことだけがせめてもの救い。

ただひたすら目的地に向かって進んでいることだけを願って、時が過ぎるのを待つしかなかった。

昼休みは道沿いの食堂で頼むことになった。井戸水で手を洗いメニュー表を探すが、そんなものはないようだ。なんとか頼めたものは、エチオピアのソウルフード、インジェラだった。

インジェラとは発酵した穀物の粉から作った酸っぱいスポンジのようなパンである。なんと別名は雑巾とも呼ばれてしまう外国人に超不人気な食べ物で、誰のブログを読んでも肯定的なメッセージは伝わってこない。こんな「ど」がつくようなローカル食堂で食べるエチオピア料理だから、外国人の好みなんて全く意識していないだろうし、どんなものが出てくるのか・・・・。

Wikipediaより

実際に目の前に出てきたのは、おかずが一種類とインジェラが何枚も重なって盛り付けられていた。見た目はインドのチャパティのプツプツ穴が空いた感じ。味はやはり酸っぱいスポンジのようで、確かに美味しいとは言い難いけど、こんなものかと思えば食べれなくはない。ただ、毎食これだと確かにきつい。これを常温のコーラで流し込んだ。

そしてまた地獄のバス移動。これまでHさんも私もそれなりにきつい旅をしてきたが、それでも16時間の長旅は久々にこたえた。

ヘロヘロになった二人は、真っ暗なバスターミナルに降ろされた。地元民の目だけが白く浮き上がる暗がりの中、群がるタクシーの客引きを振り払って宿を探した。

ツインで300ブル。運良く安くて快適な部屋を見つけて、落ち着くことにした。ホットシャワーは出ないが、角部屋で広々している。

出発前日

2月26日 世界一周982日目

ぐっすり眠って朝6時に起床。早々に用意をしていると、バックパックに入れていた日焼け止めがなくなっていることに気がつく。外側のジッパーに入れていたから取られたのか。

朝食をとるために、さっそく街をぶらぶらする。通りがかりのカフェでピザを頼んだが、クリスピーでまずまず美味しい。その次はコーヒー。イタリアのような濃いコーヒーで私の好みだった。

お次はミゾヨコがアフリカにきたらやってみたかったものを。

アフリカは編み込みをしている人が多く、みんなもれなくカッコいい。そして、私もいつかのタイミングで挑戦してみたかったのだ。

このおばちゃんは伝統的なエチオピアンスタイルなんだけど、かなりミゾヨコのツボです。本当はこの位ぶっ飛んだのをやりたかったけど、もう少しおとなし目のやつで↓

Hさんに相談すると彼女もノリノリで一緒にする事になった。

ホテルの人に紹介してもらい美容院に行ったのだが、どうやらアジア人のまっすぐな髪質ではエクステを買わないと編み込みができないそうで、ロングのエクステ代を含めて350ブル(1400円弱)で3人がかりで編み込んでくれた。

これがまた結構ミゾヨコには似合うわけですが、かなりの力で髪を編みあげられているので、ずっとやり続けると確実に禿げ上がります。

編み込み中にお店の人がコーヒーを入れてくれました。

ちなみに、日本に茶道があるように、エチオピアにはコーヒー文化の長い歴史があります。お客にコーヒーを出すときはセレモニーと言って、目の前で生のコーヒー豆を煎って入れたてのコーヒーを出してくれるんです。

そして観光客を狙ったセレモニー詐欺にあった友達もいました。彼は美味しいコーヒーを飲ませてくれると言った男について行って、一杯500ドルを払わされたそうです(泣)

お次はツアーが終わった翌日のバスの予約。

ところが、バスは出発の2日前からしか予約ができないらしい。Hさんは帰国の日が決まっているので飛行機でもいいのだが、携帯のネットが繋がらないない。ETT(ツアー会社)のwifiで予約しようにも、こっちも調子が悪い。

どうしたことかと悩んでいると、デスクの女性が2日前に買いに行ってくれることになった。感謝。

翌日からいよいよツアー開始!

mizoyoko

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