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プーンヒルからタトパニ温泉へ運命の出会いでハッピーエンド?!?!

【9日目】運命の再会?!Poon Hill→Tatopani

プーンヒルで朝日を眺めたミゾヨコは

いよいよ今回のゴール地点となるタトパニを目指し歩き始めます。

今いるプーンヒルは3200m。

ゴールは1190mなので、一気に2000m降りることになります。

膝が悲鳴をあげるの必須ですが、もうここまで来たら乗り越えるしかない。

それよりもお風呂ですよ、お風呂。

ご褒美のお風呂に早く入りたい。

ドンキーも頑張って働いています。

黙々と歩いていると、またあのブラジリアン二人組に遭遇!

「おーミゾー!君もタトパニ行くの?じゃあ、皆でいこう!」

ということで、3人でもりもり歩きます。

この二人、2月のはじめという真冬のシーズンに寝袋なし、靴はボロボロのスニーカーというかなりの軽装。

これで、この後アンナプルナサークルに行き5400mのトロンパスを目指すとか・・・・。

すごすぎる!

そして彼らの口癖は

「これがブラジリアンよ」

ブラジリアンとは

どうやら彼らの言うことをまとめると、自己中心的で横柄な態度をとるのがブラジル人らしい。

なんでそうなのかはわかんないけど、大陸の大国はやっぱりちょっと嫌われてるのかな?

アジアのあの大国も、ネパールの南にあるあの大国も、北アメリカの大国も近隣諸国からは嫌われてるし、ブラジルも南米の中で唯一ポルトガル語だし?

ん〜よくわからんが、その後に私もそのブラジリアンの恩恵を受ける事に。

早速ブラジリアンの振る舞いに戸惑う?

そして、彼ら、全く躊躇なしに地元の人にカメラ向けます。

それも子どもだけでなく、大人にも。

それはそれは、動物でも撮っているかのように相手の許可なく撮るもんだか時々むっとする人や、あからさまに嫌そうに隠れる人がいても気にしない。

遠くで見守る私はひとりヒヤヒヤ・・・・・・。

この人たちはトレッカーのアトラクションじゃないからね・・・・。

話しはそれるけど、私は自分の写真撮られるの好きじゃないし、フェイスブックでもなんでも勝手に顔写真載せられるの好きじゃありません。

だから、自分も断りなしにあんまり人の顔にカメラを向けることない。

何故?

写真写りが最悪なんです・・・。

特に素の顔なんて完全に犯罪者ですよ、びっくりするくらいに。

だから、あえて変顔してしまうことあるし(写真写り関係ない)

自分の知らないところで、自分の変な写真が残ってしまうのが嫌なんですよ。

そんな写真が残るくらいなら、写真は撮る側にまわりたい。

楽しかった写真を見返して、ブサイクな自分が写っているときの台無しな気分(笑)

あ〜、この景色だけ残したかった・・・・・。と、なってしまうんですよ。

と、そんなことを考えながらひとり必死でブラジリアンを追っていると、通りすがりにリクエストいただきました!

女子3人組。モニターに写った自分たちを物珍しそうに見てました。

何が凄いって、真ん中の女の子は生きたニワトリもって歩いてます。

学校帰りの女子高生が生きたニワトリ持って歩いていたら、日本なら職務質問レベルです。

ブログに乗せるよーって言ったけど、ブログってものを知ってるかは不明(爆)

モリモリ歩きます。

そして、少しの登り道を経て、とある村を横切りました。

そこで、家の中で日向ぼっこをしているおばあちゃんに遭遇。

民族衣装を着てええ具合に味のあるおばあちゃん。もちろんブラジリアンの撮影大会(汗

でも、なんか苦しそうじゃね?

ブラジリアンも気がづいてあれこれ聞くも、全く英語が通じない・・・・・・。

でも身振り手振りで訴えを聞いたところ、どうも日向ぼっこしてんじゃなくて動けないらしい!

ん、ぎっくり腰?

ミゾ、看護師として何ができる?

えっと、こんな時どうするんだったっけ(@_@)

えっと、えっと、、、、、、、、

戸惑うミゾヨコ。

色々考えてる間に、ブラジリアンの若い方、フェナルド君があれこれ言いながらばあちゃんの体にタッチ

「フムフム、ここは痛い?ここは?」

「じゃ、横になってみようか。」

訳が分かんないミゾヨコはただ事の成り行きを見守るのみ。

ただの横暴なブラジリアンではなかった

しばらくあちこちを触ってフェルナンド君から出た言葉。

「アーこれは間違いないここが折れてる」

それは、高齢者に頻発する「大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)」

ざっくり言うと太ももの根元の骨が折れて動けなくなります。

っていうか、フェナルド君ドクターだったのーーー!!!!!

全然そんなキャラに見えなかったよ!

さっきまで一緒にひゃーひゃー言いながら人の家のみかん盗んでたのに、ドクターだったんかい!w

なんかそのギャップにキュンときたよ。

そうそう、女はそういうギャップに弱いのよ。

そしてフェナルド君は手持ちの痛みどめを渡して家の人に説明し、病院に連れて行ってもらうように伝えてました。

が、家の人はあんまりピンときてないみたい・・・・・。

本当に連れて行ってくれるのかな・・・・・。

絶対ヘリコプターで運ぶお金はないだろうし、担いで家族が病院まで行ったところで手術するお金があるかどうか・・・・・。

貧困国で生きていくということ

私たちは先進国と言われる国で育ち、何かあれば当たり前のように救急車が駆けつけてくれて最先端医療を受けることができる。

でも、この国の人たちにとっては医療はまだまだ特別な人だけが受けれるものであって、とても身近なものではない。

その日暮らしで生きている彼らと、旅行などの贅沢をするお金がある私たちのギャップはこういう時にとても大きく感じる。

私たちは国が定めるビザ代を収め、国立公園の入場料も払ってここにいる。その中から貧しい人達への生活を支える費用も出ているのだから、気にすることはない?

私たちがこのばあちゃんにやれることはやった?

看護師として骨折した高齢者がこの後どのような苦痛を伴って最期を迎えるのかが予測されるだけに、とても後ろ髪が引かれる思いでした。

そして旅は終盤へ

ブラジリアンと先に進みます。

またしてもチェックポイント

半端なく続いた下り坂を降り、

伝統的な吊り橋と、文明的な吊り橋を渡り

ゴール

最終目的地タトパニに到着!

本当は由美かおるばりの入浴シーンをお届けしたかったんですが、なにぶん顔、体、肌の色どれをとってもアジャコングのほうが近いので泣く泣く辞退したミゾヨコです。

(先輩が私に付けてたあだ名。こっそりつけている風で本人に聞かせるところが看護師の怖いところ。)

はい!

そんなこんなで、行ってきました!

おお!結構あったかい!!!

日本を離れてほぼ150日、久々に入った感想は

「っつ超きもちいい!!!」

北島大輔ばりの達成感(これ書いていたのは2014年です )

このお風呂に入るためにアンナプルナBCから下山し、3000m級の山をさらにもう一度登っり下りたりしてきたんですよ!

最高のご褒美でした。

ローカルとひゃーひゃー言ってるブラジリアンの横、私はひとりひっそりと本を持ち込みリラックスタイム。

トレッキングの疲れとともに、長旅の垢もきれいに流せました。

【10日目】タトパニで○○入ります!

2014年2月2日  世界一周150日

朝から日向ぼっこ。

洗濯したり、靴の中敷を乾かしたり、各々がしたいことをして過ごしてました。

今日帰るなら昼にはバスに乗らないといけないけど、お風呂にはもう一回入りたいな・・・・。

「ミゾはこの後どうするの?もう一泊ゆっくりしなよ〜」

まさにそれ!!

今考えてた!!

予定がだいぶ長引いちゃって、この後行くはずのチトワン国立公園にも行けれなくなったし、ここでゆっくりするのもありだな。

ここからはバスで帰るだけだし。

パブロは面白いし、フェルナンドくん、かわいいし♡

むふふ。

はい、延長入りまーす
\(^o^)/

いや、ほんと

温泉が気持ちよすぎただけですよ。

下心なんて、全く


ありましたよ

でも、残念なことにミゾヨコは、肉食獣の仮面を被った草食動物なんです。

お酒飲んで酔ったふりしてくねくね出来ません。

前述したとおり、水着姿もアジャにしか見えずセクシー路線も狙えません。

仕方がないので、遠くで見守るだけでした。

ま、それでもあれですよ、目の保養。それだけでもいいんです。

楽しい仲間としばしほっこりする時間も大切。

お昼は、もう少し離れた場所の温泉地へ歩いていきました。

地面は水たまりが凍るほど寒かったのに、日が出ると紫外線がきつい。

タオルで日焼けしないようにしながら向かいます。

なにこの手作り感満載の橋

私でも本気出せばもう少しましなものが作れそうですけど。

竹で編んでるみたいだけど、ちょー怖いです!
歩くたびにきしむし、真ん中あたりは最初から傾いてて通るとさらに傾くシステム。

これで落ちてもだれも補償してくれないよね・・・・・・

そして着きました。

昨日のところは100ルピー、ここは50ルピーでした。(ローカルは無料)

そしてその後もほっこり

宿からの景色も最高です。

日本にもありそうな温泉街でなごみます。

通りがかりの馬

何乗せてんだろ

大量のニワトリでした。

モノクロで撮ったらブレててなんだか怖い顔

そして、日が暮れると同時に、ブラジリアン達と宿になっているマンダリンの収穫開始。

実はオーナーには一人3個って言われてたんですけど、美味しすぎてさらにいただいてます。

手に届くところはもう一つもなくて、ブラジリアンが木に登ってもぎます。

そして、一人20個くらい取れました。

本当に美味しい!

マンダリンの分はレストランでしっかりお金を使うので、許してください(笑

ラストディナー

フェナルド君は、私のロキシー(地元のお酒)にレモンとお砂糖を少し入れてカクテルを作ってくれました。

それがまた美味しいし、イケメンに作ってもらえたことでミゾヨコ上機嫌。

やっぱり男の人で料理が上手だったり、こうして美味しいものさっとを出してくれるって素敵。

フェナルド君はそんなミゾヨコの思いなどまったく気がつくはずなどありませんでしたが、ミゾヨコは隣に座っているだけで幸せな気分でした。

そして、妄想が暴走。

ブラジルは日系人が多いから、生活しやすいかも。むふふ♡

そしてディナーは同じ宿のドイツ人も加わって4人でとることに。

彼が加わったことで気がついたんだけど、このブラジリアン2人組

ひとりはパブロフ(推定50歳 よくわからんけどきっとお金持ち)

もうひとりのフェナルド君(研修医を経てブラジルに帰国後ドクターとして働く)

どっちもそこそこイケメンで面白いんです。

それがこのドイツ人(あ、名前も聞いてない)はパッと見からさえないタイプ

ノリも違うし、少し空気読めない。

話もまじめすぎてなんだかこの二人とかみ合ってないんです・・・・・。

なぜかこの組み合わせがミゾヨコのツボを刺激し、顔がにやける。

にやけた顔をそれ以上にひどくさせないように閉じた口をさらに堅く閉じたり、奥歯噛みしめたりするので必死。

そんな私を悟っているのか、それともただつまらなそうに見えたのか、パブロフが私の頼んだ二杯目のロキシーを一口飲み、得意の毒舌で私をからかいだした。

「HEY!ミゾ!  どうやったらこんなまずいお酒、おかわりできるんだ!?」

私はただへらへら笑い、言い返そうと思った瞬間、ドイツ人から助け舟がありました。

痛恨の一撃

「そこで頼めるよ」

!!!!!

違う!!!

そう言う意味じゃないのよお〜

その瞬間

ぶっふーーー!

なんとミゾヨコ、パブロフとドイツ人にむけ口の中のものぶちまけました。

パブロフ爆笑

ドイツ人あんぐり

私、むせる

正確には

パブロフ

頭に米粒

ドイツ人

服に米粒

隣に座ってたフェナルド

目がテン



赤面

オワタ

あともう何杯かフェナルド君にスペシャルカクテルを作ってもらえたら、もしかしたらくねくねしてたかもしれないのに。

翌日

そんな失態をやらかしたのが功を奏したのか、翌日彼らとの別れ際

「ミゾ! お前はもう立派なハーフブラジリアンだ!ブラジルに来たら真のブラジリアンしてやる!!!」

という喜んでいいのかわからないお言葉をいただき

私はポカラへ、彼らはさらに山奥へ進んでいったのであります。


mizoyoko

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