ぐちゃぐちゃの予定表ですが、写真が出てきたので載せておきます。
ツアー前日まではこちら↓
以下は2018年の旅行計画書であり、変更されている可能性があります。また誤訳しているので必ず確認してください。
朝9時半に出発。海抜−100mのBerhaleへ。色とりどりの硫黄泉を見学。Hamedelaへ移動しダナキル方面から塩を運ぶラクダのキャラバン見学する。
塩湖にて塩の採掘見学。その後ダロール火山と様々な地形を見学。
エルタアレ火山に向けて移動。約80キロの道を6時間かけて移動する。世界で一番オフロードの過酷な道を行く。Dodomに到着。早めの夕食をとり、3時間のハイキングで火山口まで登る。寝具や食事はラクダで移送する。
夜は活火山の頂上付近に宿泊し、煮立ったマグマを見学。
朝7時まで火山を見学し、Dodomまで帰る。その後Afdera湖見学し、メケレに夕方到着。
2018年2月27日 世界一周930日目
今日からいよいよツアー開始。
今回のツアーはトヨタの四駆に4人+ドライバー。ミゾヨコ、Hさん、京都の院卒生、韓国人のパーティ。この他に4台ほどの車と連なって出発する。
小さなコーヒー休憩に止まったあとは、山を目指して進みどんどん山頂へ行く。
若い頃のマイケルジャクソンに似ている隣の車のドライバーは、助手席の窓に自分のTシャツかけて日よけを作っていた。人懐っこい上に気が利くガイド。客用の飲用水を頭からかぶり、水浴びをしているのも許せてしまう。それに対してうちのドライバーは、まるでインドを旅するミゾヨコのように無口で能面のように笑わない。別にいいけど。
小休憩を挟んで荒野をひた走る。かろうじて残っていた植物がなくなり、ベージュの岩肌だけがあたりを覆うようになっていった。
ヒッチハイク?こんなところで何をしていたのか。
トイレ休憩。
平地では隠れるところが少なくておしっこするのも難易度が上がる。
い、家・・・。
ひたすら走ること数時間。遠くに何か見えてきた。
アサレ塩湖はアフリカ大陸のウユニ塩湖と呼ばれている。イスラム教徒のアファール族が住み、ラクダのキャラバンで塩を都市へ運んでいる。
本当ならばこの時期は水が干上がっているのだが、エルニーニョ現象の為にまだ水が残っているそうだ。
乾いた塩湖をひた走る。
ちなみにこっちはウユニ塩湖↓塩の結晶がそっくり。
こんなだだっ広い平地で治安が悪いとは想像できないが、一応観光客を守ってくれる兵士がいます。
塩湖だとトリックアートしたくなる。
瓶の上を飛び越える男の子
そして本日の寝床はなんと空の下におかれたベッド。ここで仲良くみんなで寝ます。
この掘っ建て小屋の中では、暗がりの中夕食が作られる。地平線に沈む夕日が綺麗だけど、それよりもお腹が空いたミゾヨコ。
夕食はスープ、パン、ライス、バナナ、オレンジで献立としては質素に感じるが、予想外に美味しく充実していた。
ドライバーのマイケルやたらとHさんにちょっかいを出している。彼女もまんざらでもなさそう。マイケルから耳もとで何か囁かれたのだが、私の方を見て恥ずかしそうに、そして残念そうに断りをしているようだった。こう言う時、一人旅の方が友達の目を気にしなくていいので、ワンチャン狙いのフットワークが軽いのかも。残忍ながら私は、笑わない能面なうえに天邪鬼なので無理だけど。
目を開けるとまだ真っ暗闇だった。
携帯を見ると偶然にも4時44分・・・。
あまり気持ちいいものではないけど、Hさんは相変わらず隣で寝ている。周りを起こさないようにベッドでぼーっとしていると、掘っ建て小屋からいい匂いがしてきた。
それから少し夜があけて朝食に行くと、炒り卵とパン、バナナにコーヒーが用意されていた。
6時に出発すると、しばらくしてまたラクダのキャラバンに遭遇する。
1週間ほどかけて都会に運ぶらしい。
だんだん土が赤茶色にい変化してきた。
Hさんのメインアクティビティーである別名ナメック星に到着。駐車場からなだらかだがボコボコした岩山を登り、10分ほどすると見えてきた。
おおお!なんなのこれ。
ミネラルを豊富に含む温泉が長年かけて作り上げた絶景。本当にここは地球?
次に向かったのが長い年月で作られたケーブ。
ここも映画のセットに出てきそう。
続いては天然オイルが湧きでている池。なんでも体に塗ると病気が治るそう。地元の人はもって帰るらしい。触ってみると、本当に油。サラサラしていて、硫黄の匂いがする。
またひた走ります。
ここで韓国人のキョジンが車の音楽を変えた。洋楽が中心だったのだが、時々アジアンが流れる。すると、途端にドライバーが曲を替える・・・・。なにこの人種差別。私は東方神起好きなんだけど、ドライバーはどうもアジアの曲がいやな様子。
次は地表にぽっかり空いた池にきた。これ、ギリギリまで攻めて地面が崩れたら終わりのやつ。
お次は塩を採掘しているところを見学した。
器用に塩の板を長方形に加工して、ラクダにくくりつける。
そして今日の宿がある村に来た。ETTの家族がやっているゲストハウスとう事だが、質素だけど清潔で落ち着く。まずはコーヒーセレモニーで迎え入れてくれた。
炭火で煎ったコーヒー豆を挽く。エチオピアではコーヒーにポップコーンがつきます。
緑の豆を炒るなんて自分でできないと思っていたけど、今度は自分でも挑戦したい。
ほんと美味しい。
そのあとは軽くお散歩。
この夜はツアーリーダーのお誘いで、スペイン人のカップルとキョジンと私でビールをごちそうになりました。私は最後の会計で膨大な金を請求されると思っていたけど、本当に彼の善意だったみたい。こんなことしてもらうと、自然と最期に渡すチップを弾みたくなる。
朝食後に村を散策する。今日は何かの集会があったようで男性が沢山集まっている。
なんとなく近寄りがたい。
そのまま違う通りまで行くと、イスラム教の寺があった。だいたいどこの国でも丸いオブジェが建物の上にある。万国共通でわかりやすい。
今日はマーケットがある日ということでみんなで来てみた。
黒っぽい衣装に身を包み顔中にピアスと刺青を施したロックな部族の女性が来ていたんだけど、写真撮影は旦那さんからの許可が下りず断念した。
このサンダルはミゾヨコが「エチオピア国民サンダル」と名付けました。
主に田舎の男性の95%がこのサンダルを履いています。あの肌によく似合う蛍光色で、私も35ブルで一足買いました。色とりどりのプラスチック製品たち。
コーヒーセレモニーなんかに使う七輪?
宿はネット環境がなく、何人かが近くのネットカフェに行っていましたが停電で通じなかったそうです。
そしていよいよメインイベントである、火山を観るため移動します。
だだっ広い荒野をひた走ります。そうこうしているとツアーの車が増えて6台になり砂漠を爆走。明確な道路さえないので、各々が走りやすそうなところを選んで走ります。
遠くでは竜巻が見えた。
休憩もなにもない荒野の中。
あたりに村も建物もみえないのにどこに歩いていくのか。
謎の二人組
今度はラクダと青年たち。
30分ほど走ったかな。集落を通りました。
砂漠を抜けると今度はラバ(溶岩)のデコボコ道になります。
かなりハード。
この道が世界一過酷なツアーとい言われる理由だけあって、相当きつい。
さらに進むと、水蒸気が上がっている噴火山に近づきベースキャンプとなる集落に到着します。
荷物を運んでくれるラクダも待機。別料金でラクダに乗って行くこともできます。
ここで一行は夕食をとって出発する事になる。ここのコックもまた美味しい料理を作ってくれた。特にサラダは醤油でも入っていたのか、馴染みのある味だった。
ちょうど満月でした。ここから3時間のハイキングの始まり。
先頭のガイドは部活のようにものすごいペースで歩き始め、ついていくのに精一杯のミゾヨコ。いや、歩くというよりは、ほとんど小走り。対するHさんはフーフーハーハー言いながらも流れに乗ってあっという間に行ってしまった。
残されたツアー客と一生懸命ついていこうとするが、全く追いつけなくて笑えてきた。そしてだんだんと疲れて無口になる一行。
やっとの事でベースキャンプのようなところに到着。30センチ程溶岩がつまれて、なんとなく部屋のように仕切りがされている。そこに荷物をおいていざ活火山へ。
グループの前後には、護衛のためのソルジャーが大きな機関銃を装備して一緒に登る。ランボーのように連なった弾を斜めかけしているわりに、靴は例のエチオピア国民サンダルという軽装。
このサンダルでボコボコのラバを歩くって、ほぼ素足くらいの感じ。
おまけにゴボウのように頼りない体格。そのギャップに力が抜けるが、頼りにできるのは彼だけなので黙ってついていくしかない。
ちなみにミゾヨコはこのサンダルを何度か履いたが、底があまりにもペラペラすぎて屋外では使用できず、結局寄付した。色はかわいんだけどな・・・。
辺りはもうすっかり真っ暗になっていた。溶岩でボコボコの道をヘッドライト の光を頼りに歩く。
まずはベースキャンプから噴火口に向けて降りる。冷えて固まったラバ(溶岩)は繊細で壊れやすい上に滑りやすい。黙々と歩くソルジャーの後を追っていくと、大きな火山口から物凄い勢いで水蒸気が上がっているのが見える。水蒸気は右からの風にあおられて火山口の左側をほぼ真横に吹き抜けているのだが、なぜか先頭を歩くソルジャーも風下をめがけて歩いている。
ん?このままではあの水蒸気をかぶるのでは!?
疑問にこそ思ったが、暗闇の中でだし、他にルートがないのかもしれない。
そのまま黙ってソルジャーの後をついていくと、30メートル先の火口から真横に流れる水蒸気が見える。それが突然風向きが変わってこちらに吹き付けてきた。
水蒸気の正体は硫黄ガス。息を吸おうとするとその臭いで反射的に息が吸えなくなる。一度咳き込むと息を吸わなければいけない。意外にも冷静にそんな事が頭をよぎり、とっさに岩で影になって水蒸気が流れ込まない場所を発見して座り込んだ。とりあえずくぼみで新鮮な空気を肺に取り込み、周りを見渡すと殆どの人がうずくまって声も出せないでいる。
誰かが苦しそうにガイドに聞いている。
「この状況は普通なのか、それとも異常なのか、どっちだ?」
ガイドの声がなかなか聞こえない。周りはパニックになりつつあり、咳をしているもの、恐怖でわめいているもの、ガイドに助けを求めるものの声が聞こえる。
1分ほど経っただろうか、今だにガイドはどこにいるのかもわからない。時折くる硫黄ガスの切れ目で力一杯呼吸をしてなんとかしのぐ。ごぼうソルジャーも硫黄の水蒸気からは全く身を守れないようで、一緒になって咳き込んでうずくまっている。そして、指示を仰ごうにも英語が全く喋れない。
しびれを切らしたツアー客の掛け声で、一行は水蒸気が来ない地点まで引き返すことにした。なんとか水蒸気をかわしながら各々がスタート地点を目指すのだが、ところどころ薄いラバの上を歩いてしまい、割れた溶岩で怪我をしている人もいた。
気がつくとガイドがいた。ガイドを見つけるなり欧米人が物凄い剣幕で怒っている。相当なパニックになっていたのに、指示も出せず怪我人を出した罪は重い。ていうか、誰の指示であのごぼうソルジャーは風下にむかったのか・・・・。
硫黄ガスで喉も焼けるように痛くなり、あの時は生命の危機を感じた。きっと火事で死ぬ人はこれより苦しいのだろうと思うと怖くなった。
こうして参加者25人の闘志はすっかりなくなってしまった。正確には私を含む3分の1ほどの人は右側から火山口を攻めてみたが、水蒸気が多すぎてぼんやり赤く染まった火山口しか見る事ができなかった。
地獄のオフロードドライブからの3時間ハイキング、加えて硫黄ガスで死にそうになったツアー客一行。フルムーンの照らす夜空の下、ラバの上に敷かれたマットの上で泥のように眠るのでした。
朝4時に起床する。みんなテンション低め。それでももちろん火山口に向けて出発した。近くで待機しながら水、蒸気の合間からマグマが見れるのを待つ予定であった。ところが昨晩の事件があってからか、少し硫黄ガスをかぶっただけで欧米人がキャンプに向かって帰りだした。何がなんだかわからないが、とりあえず戻る一行。
一旦キャンプに戻ると遠くで日本人と思われる女性がざわざわしている。どうやら、日の出まで火山口で活火山を見えるのを待つというプランが勝手に変更されたらしい。これから下山して早めに温泉に行くことになったというのだ。
ちょっと待て。確かに昨日は結構な恐怖体験だったけど、そりゃ風下にめがけて行けばああなるのはわかっていたではないか。しかも5分も待たずに諦めるとは何事?以前ここに来た日本人からは、朝まで粘ってようやく見れたと聞いている。そのために朝日が昇るまでここに滞在するように計画されているのに、なぜ温泉にいきたがるのか?
末広涼子に似たお姉さんがガイドに交渉を始めたので、一緒になって応戦。
昨夜の一件で疲弊した欧米人はもはや活火山のことなど忘れて、温泉で頭がいっぱいの者もいる。いやいや、アフリカまで来て温泉に入って満足するミゾヨコ違いますよ。活火山ですカツカザン!マグマがぐつぐつ煮えたつのを観るためにここまで来たの!!!汗を流したいのはわからなくもないが、温泉なら母国でもあるでしょう?活火山を観るチャンスと引き換えに温泉の時間を多く取る意味がどこにあるのか?
結局日本人4人が周りを押し切ってマグマを見にもう一度出て行った。きっとわがままなアジア人が・・・・と欧米人からはやっかみを言われているだろうけど、ツアーの予定にいは朝7時までとしっかり明記されている。
10分ほど火山口をうろうろしてみたけど、結局のところ、残りのツアー客をキャンプに残して平気でいる図太さは私たち日本人にはなかった。
キャンプに帰ると針のむしろのような視線。「(俺たちを待たせてまで観に行って)結局見えたのか」と聞かれたのが悔しかった。Hさんも居たたまれず、またさっさと下山。
この後塩湖で泳いでその隣の温泉で汗を流し、ランチを食べてツアーは終了となる。
リーダーとお別れの時、チップの代わりにモバイルバッテリーをあげたら大喜びしてくれた。たまたま二つ持っていて古い方をあげたのだけど、今度はツアー中ずっと愛想の悪かった能面ドライバーまでおねだりが始まった。あれだけむすっとしていたのに今更?と思ったが、チップをあげたらまた能面となってさっさと退散していった。世知辛し。
ばらつきがあるため、交渉が必要。韓国人のキョジンくんはアディスのETT近くのマンションの一室を無料で貸してもらっていた。ホテル代もかからず、空港までの送迎もしてもらっていたが、留守中の荷物の管理は必要。タクシードライバーにはチップをあげたほうがお互い気持ちいい。
ツアーの日数によって行けるところが変わってくる。乾季だったのであまり汗をかかなかった。
軽登山の装備とヘッドライト。
温泉に入る場合は水着が必要。
モバイルバッテリー、シガーソケットからの充電があると便利。
毎回コックが作って入れて美味しかった。国民食であるインジェラはオプションで1回食べれる機会があったが、他にも沢山食べ物が豊富にある。ベジタリアンにも対応可能。
2018年当時、SIMカードを購入して使っていたが、ツアーで訪れるような僻地ではほとんど使えなかった。
せっかく火山口を観るためにエチオピアまで来たが、残念ながら煮えたぎるマグマを観る事ができなかった。
おそらく、日数の違うツアーと予定をすり合わせたり、ツアーリーダーの裁量によって予定が若干変わる可能性がある。他の日本人で、マグマが見れなかった場合は返金する契約をしていた人もいた。
私の場合、エチオピアまで来たのに火山そっちのけで温泉の時間を優先された恨みは深い(笑)
あとでがっかりしいないため、参加前にしっかり確認をすることをオススメする。諦めきれず、この後コンゴに活火山を見にいった話はこちら↓