この記事は2015年に書かれたものですが修正して2020年に更新しています。
インドのマラソン大会を終え、再びタイに戻ってきたミゾヨコ。この頃は色々と計画していた友達の予定が変更になったり買い付けの仕事を頼まれたりして、国をまたいで右往左往していました。
2015年10月29日 世界一周542日目
コルカタ経由でバンコクに真夜中に到着。そのまま空港で朝まで寝て待つ。
朝8時をまわったところでパタヤ行きのバスに乗り、適当な宿にチェックイン。早速ビーチにくり出してビール飲んでお昼寝をキメこむ。ショッピングモールで買い物したり、MKでタイスキ食べたり、夜の街を冷やかしに行ったりして過ごす。
2015年10月30日 世界一周543日目
せっかくシーズン真っ最中なのでマラソンにも参加する事にする。なんと会場は昨日までいたスワンナプーム空港の近く。片道3時間くらいかかるのに、我ながらあほやと思いながらもマラソンには出たいので頑張って移動した。
今回出場したのはこちら。主催は大きなショッピングモールです。
マラソンの申し込みとゼッケンのピックアップがこのショッピングモールでありました。
中にはダイソーや無印、IKEAなども入っていて回るのに1日はかかりそうです。
用事は済んだのでチェックインするため、ホテルへの道順を調べたけど大きな高速道路の辺りらしく、なんだか道がわかりづらい。Google先生に聞いてみても車道を歩けの一点張りで困った。
路面バスもなさそう。直線距離で1キロくらいなのに、タクシーは400バーツもすると言うし何かおかしい。とりあえずホテルに電話したものの、タイ語しかできない。仕方がないのでタクシーを捕まえて、ホテルの人に話をしてもらってなんとか近くまでたどり着くことができた。
ところが今度は、アゴダでカード払いのできる宿を予約したはずなのに現金払いしか出来ないという。仕方がないのでなけなしのバーツで支払い入室することができた。
2015年10月31日 世界一周544日目
今日はマラソン当日。東南アジアのマラソン大会はいつも早朝スタート。今回も例外なく6時スタートなので4時半に起床する。バタバタと用意をしていざ出発!
と思ったら、部屋の鍵がないことに気がつく。どうやらこの宿はラブホテル的な位置づけなようで、デポジットを払って鍵を借りることで無事宿を出ることができた。コミュニェーションが全てGoogle頼りなのがもどかしい。
まだ暗がりの高速道路沿いを歩いて会場まで行く。しかし、何かおかしい・・・・。
参加者と思われる人が全くいない・・・・。
スタート地点も静まり返っていて、まるで今日は何もイベントがないような雰囲気・・・・。
なんで?
いきなり中止?
色々考えが頭をよぎったが、携帯を見ると信じられないミスがわかった。
今日は31日
マラソン大会は明日という凡ミス!
あーーーーーー!!!!
またやってもうた・・・・・。
わざわざパタヤを1日で切り上げてこっちに来たのに。
4時半から起きてここまで来たのに。
なんで10月は31日まであるんやーーーーーー(泣)
凡ミス以外の何モノでもない。
私は何回死にたくなればいいんだ・・・。
気を取り直して、バンコクを観光することにした。
タイは生涯で10回以上来ているけど、実はあまり真剣に観光したことがなかった。カオサンに泊まったのも10年以上前だし、これはいい機会だと思うことにした。
市街地まで行くとカオサンまで観光がてらにボートで行けることがわかった。
カオサンに到着、今日は夜からハロウィンのパティーがあるらしい。それまでの間に、他を観光することにして王宮まで歩いて行く。
この頃のタイはまだ雨季の終わりかけで湿気が強い。汗だくで疲れてしまった。王宮まで歩いたものの、ここからどのように観光しようか迷っていたところトゥクトゥクの客引きが話しかけてきた。
ブッタテンプルと他の観光もして40バーツというオファーを受けた。普通、観光客がトゥクトゥクを使うと200バーツから400バーツはするはずなになんなのこの安さ!?
臓器でも売られるのか?
一瞬色々考えては見たが、この客引きは王宮前の路地に店を構えているし、この辺りのトゥクトゥクドライバーを管理しているようだ。こんな白昼にやましい商売などしたらすぐに足がつくはずだ。
ぼったくられるほどの現金も金目のものも持っていなかったので、この胡散臭い話に乗ってみることにした。
ドライバーは愛想よく、軽快に運転して目的地に連れて行ってくれた。しかし、
ここ、ブッタテンプル?
対して調べもしなかった私が悪いのだが、ガイドブックで大々的に宣伝しているようには思えないこじんまりしたテンプルに連れてこられた。よく目を凝らしてガイドブックを見ると、確かに小さく載っているテンプルだった。中に入って見ると、タイらしくキラキラした装飾の施されたお寺と仏様が並んでいた。特に有名な何かが見たかったわけでもないのでさっさとトゥクトゥクに戻ってきたら、今度は宝石屋とお土産屋に行くという。
最初の話でそれは聞いていたし、最初からお金は持っていなかったのでぼったくられることもない。みるからにマフィアなお土産屋だったらどうしようかと考えなくもなかったが、不要なものをお押し売りされるほど軟弱な精神は持ち合わせていない。ただ店に入って商品を物色し、気に入らなければ出てくればいいだけなので対して身構えずにいた。
お店は予想通り対して変なところではなく、一般の観光客らしき人も沢山立ち寄っていた。しつこくされるでもなく、そつなくこなして次のテンプルに行った。
次のテンプルはもっと地元色が強く、一瞬で飽きた。それでもなんとなく観光した気分になったし、夕方も迫っていたのでカオサンに帰るためドライバーを探しに駐車場に戻ってきた。
ところが、私を乗せてきたドライバーがいない。
観光した時間があまりにも短時間すぎてまだ帰ってこないのだろう。そう思ってしばらくうろうろしていると、他のドライバーが話しかけてきた。
「君のドライバーなら、もうここにはいないよ。」
は?
え?
まだ料金払ってないのに?!
ミゾヨコの頭の中は『?』で一杯。
すると、ドライバーが教えてくれた。
「君はここに来る道中にお土産屋に寄っただろう?ドライバーは外国人を連れて行くとそのお店からコミッションが払われるんだ。それで適当に稼げたからもう君は用無しとなったんだよ。」
ええええ!?!?
だからって、40バーツもらわずに帰ったの?
「一軒のお店で200バーツもらえるんだ。君は2軒行ったのなら400バーツ儲けたことになる。」
あっははー。なるほど!
わ、た、し、、、、
乗り捨て(乗られ捨て?)された!!!!(笑)
なんだか狐につままれたような感じ。騙されたのに、むしろ感動すら覚えた。でも私のお金は減っていないし、どこも怪我していない。むしろお腹にたっぷりついた贅肉はあげたかったが、もちろん臓器もそっくりそのままある。
もともと観光にも興味がなく、とりあえずタイっぽい観光がしたいとテンプルに行きたかっただけなんだから、本物のブッタに会えようが会えまいがどうでもよかった。
それよりも、こんなに簡単に、何にも被害なく騙されたことが新たな経験になったと思うと、嬉しささえ込み上げてきた。
さて、いいように利用されてボロ雑巾になった(言い過ぎ)ミゾヨコはこれからどうするべきなのか。
Google先生に聞いてみると、ここからカオサンまでは歩けなくもない。しかし、日が落ちかけているとはいえ、湿気が多く蒸し暑いのには変わらない。それに加えて通勤ラッシュもはじまり排気ガスが充満する路上を歩いて帰るには少々辛い。
「150バーツで乗せて行ってあげるよ?」
ドライバーのオファーに、今度は私が提案した。
お土産屋連れて行っていいからタダでカオサン連れて行ってよ。
交渉成立。これぞまさにWIN&WIN(笑)
立ち寄ったのはどういう訳かインド系の服の仕立屋さん。どう考えても欲しいものがないので、さらっと布地の品質をチェックして出てきた。
こうしてミゾヨコはめでたくカオサンまで無料で帰ってこれた。
すでにハロウィンモードで色とりどりの仮装をした人たちが徘徊していた。
ビールを飲み、しばし雰囲気を楽しんでからローカルバスで宿まで帰る。
2015年11月1日 世界一周545日
今日は本当にマラソン大会がある日。
昨日と同じく早起きして会場に向かうと、ランナーたちでむちゃくちゃ賑わっている。
テンション高めに、朝6時スタート!
ルートはショッピングモールを出たらひたすらバイパス沿いを走る。
それが、朝の6時過ぎなのにかなりの高温多湿できつい。バンコクで行われるフルマラソンは夜中の3時スタートなのも納得する暑さ。
延期になっているオリンピックも、会場を北海道に移して大正解だよ。
中には犬にゼッケンをつけて一緒に参加しているランナーがいた。
小型犬なのにめっちゃ頑張ってついて行ってます。体がちっちゃいのに10キロも走るから、飼い主のおじいさんが水飲む時なんて速攻でへたっていた。
こと切れるのは爺さんが先か、はたまた子犬が先かを見届けるようにしてゴールイン。
結果は前回のウダイプルよりも3分遅くなってしまいました。
ゴールの後はタイのローカルフードやスイカ、アイスクリームが振る舞われてお腹もしっかり満たされました。
表彰式
21キロは上位5名、以下は3名まで賞金が出てました。
名称:Mega Bang Na & Prudential International Half Marathon
距離:10km
路面:アスファルト
安全度:治安良い
備考:朝6時スタートでもかなり蒸し暑い。
そしてマラソンの後は、今回のバンコクの目玉イベントである5つ星ホテルにチェックインしました。
『オークラ プレステージバンコク』
小汚いバックパッカーなのに、入り口の人は嫌な顔すらしないでドアを開けてくれ、日本人スタッフに笑顔で迎えられるこのウェルカミングな雰囲気はやっぱり日本のホテル。
部屋に入ると、自分の名前がテレビに表示されていた。テーブルには洋ナシとリンゴとバナナのサービス。
しばしふかふかのベッドでマラソンの疲れを癒しつつ、ホテル内を散策する。
貧乏パッカーが何故こんないいホテルにって疑問に思っているあなたにお答えします。
実は2015年8月にこのホテルで爆破事件が起きてしまい、ホテル代がかなり安くなっていたんです。いつもなら1泊3、4万円は当たり前のところ、2万円を切る安さ。
しかしセレブごっこするには用意が軽装過ぎた。あまりにも他の客とのギャップがありすぎるのか、レセプションで職業を詳しく聞かれたり名刺を求められたりして恥ずかしかった。小汚い格好していてもセレブ感がにじみ出ているのだろうか・・・。
まさか「普段は千円以下のドミトリーに泊まってます。」なんて言えない(笑)
夜はタイ料理を食べて、通りすがりのマッサージ屋へ。
一時間100バーツのフットマッサージ。ドMな私は痛いのを堪るのが喜び。
2015年11月2日 世界一周546日目
都会の朝日を眺めるために朝からプールに入る。
それからチェックアウトギリギリまで寝て、ホテルのスーパーラグジュリアスな朝食ビュッフェをお腹パンパンになるまで食べてチェックアウト。
本当に幸せな時だった。
その後は買い物へ。これからインドでしばらく滞在するため、インドの田舎で手に入らない箱ワインを密輸するべくスーパーヘ行く。
最後は映画「ハングオーバー2」のロケ地になったスカイタワーに上ってお酒を一杯飲んでから空港に移動。
友達の手伝いをする為、またインドに戻るのでした。
2015年他のマラソン大会の話⬇︎