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アーユルベーダの聖地インドでパンチャカルマを受ける

この記事は2014年に書かれたものですが修正して2019年に更新しています。

2014年の為替は1インドルピー=1.6円です。

インドのリシケシでパンチャカルマを受けてきたのでその体験をまとめました。

パンチャカルマを受けるに至った経緯や、料金・クリニックについての詳細はこちらを参照ください↓

パンチャカルマ

2014年7月2日  世界一周325日目

一日目

今日からいいよいよ治療が開始です。

今日の治療はシロダーラと体をマッサージしてもらいました。

シロダーラとは、眉間あたりにあるチャクラと呼ばれるところに温めたごま油をゆっくりとたらします。

イメージです

眉間のあたりにずーっと生暖かいいオイルが流れ、とてもリラックスできました。ごま油といっても日本のもののように焙煎していないオイルなので匂いもきつくありません。

その後は全身をオイルマッサージ。頭からつま先までしっかりやってもらい、その後はスチームバスで体を温めて終わります。

トータルで2時間くらいの施術でした。

食事はアシュラム内のレストランで出されるものなら何を食べてもいいいといわれていましたが、味がほとんどなくミゾヨコ一行には辛すぎる味。しかし食べ物の制約が厳しい上に、口に合うものも少ない。仕方なくマンゴーを食べたり、外のレストランで豆のカレーを食べました。

二日目

2014年7月30日  326日目

今日の治療は鼻と耳にオイルをいれました。しばらくして鼻を思い切り吸って喉に降りてきたオイルを吐き出します。思いっきりやってといわれたので、噛みタバコを常用しているインド人のおっさんばりに

「ぐわーーーーーー!っっっぺ!!!」ってやったら褒めてもらえました。いわれたようにやっただけですが、そこまで思い切ってできる人は中々いないそうです。

その後は昨日と同様のボディーマッサージとスチームバスに入りました。

体調の方は特に変わりありませんが、若干体のだるさが減ったかな?とい言う程度。

三日目

本日の施術は全身オイルマッサージとスチームバスのみ。朝の予約の時間に行ってみると担当者がお休みになり、急遽午後から施行。

こちらは修行されているババ達へのお食事の時間の様子

こちらはヒンズー教系の学校の生徒。

後頭部の髪の毛だけしっぽみたいに伸ばしている男の子は、ブラミンと言うカースト最上位の出身。

イメージです

大昔からカースト上位の人たちは、その知識や学問を子孫や下のカーストの人たちに残すという使命があるらしく、ここもその人たちのために作られた由緒正しき学校だそうです。

今はどのカーストからも入れるみたい。

四日目

夜中から徐々にお腹が痛み出し、膀胱炎のような症状がみられた。実はスリランカからインドに帰ってきてすぐ膀胱炎になっていたのです。治っていたに再発した様子。仕方がないのでアシュラムの裏にあるクリニック行くことにした。

地元の人が利用するクリニックでとても質素なつくり。

でも一応レントゲンなんかの設備もあり、何かあっても一通りのことはしてもらえそうな感がした。尿検査の結果、やはり膀胱炎とわかり処方箋を書いてもいました。

料金は検査料の20ルピーと、抗生剤のお金300ルピーのみと良心的。

本日のパンチャカルマは、鼻と耳にオイルを入れる治療と全身オイルマッサージ。こうも毎日オイルマッサージされるとややありがたみが無くなりますが、それでも毎日幸せ。

しかし、耳のオイルが奥の奥まで完全に入ってしまいしばらく気持ち悪かった。

五日目

今日は朝からファスティング(断食)の日。

朝からいつものマッサージとスチームバスをしてもらい、その後下剤を飲みました。

今日はヨガ禁止のため、Hさんにマクラメを習って部屋でブレスレットを作りました。

蝋でコーティングされた糸です。

これはトニーから買った石たち。

これらを包み込みながらブレスレットやネックレスに仕上げるのですが、初心者には中々難しい作業です。

しばらくするとだんだん下剤の効果が出てきて、トイレの奪い合い合戦。これでヨガのレッスンに行ってたら確かに大惨事になっていたと納得しました。

全部出し切った二人は、夕方5時ごろに再びクリニックに行き、体に優しそうな豆のスープをいただく。

う〜ん、やさしいお味(塩と胡椒をぶっかけたいの意味)

六日目

今日はフェイスマッサージに加えて、鼻と耳にオイルを入れる施術。その後スクラブマッサージをしてもらいました。

実は2.3日前から顔が荒れてきていたんだけど、今日になって花粉症のような症状が出始めました。何が原因か、思いあたるとすればこのパンチャカルマで行う鼻のオイル?それとも膀胱炎で飲んでいる抗生剤?もしかしたらマクラメの糸も怪しいかもとHさんは言っていた。

とにかく今日は一日中ダバダバ鼻水が出て苦しかった。

七日目

今日も鼻水だらだら。先生に相談すると、いつもの全身オイルマッサージに加えて鼻からのオイルが追加になりました。これがアレルゲンだったら結構怖いけど、先生の言う通りにしてみよう。

その後から悪寒があり、部屋に帰って毛布にくるまって過ごす。これって、アレルギー反応?それとも膀胱炎の再燃?!膀胱炎の急性症状は治まったようだけど、本当に私はこのまま快方に向かうのだろうかちょっと不安。

体調不良も重なり、1週間に及ぶ質素な食事が流石に辛くなった。ちょっとチートになるけど、ミゾヨコ一行はアシュラムの外にあるTiptopと言うレストランで夕食を食べた。栄養つけたほうが、抵抗力が上がって治りそうだし。

野菜のスープとマッシュポテトを頼んだのですが、これがいかんやつだった。普段マッシュポテトなど作ったことのないミゾヨコは、それがバターや牛乳がふんだんに使われていることなどつゆ知らず。久しぶりに胃袋に入った乳製品ですっかり身も心もリフレッシュするのでした。

夕方、偶然クリニックの先生に遭遇し、少しおしゃべり。体調が優れないと言うと、アーユルベーダのお薬を追加で飲むことになりました。医学と東洋医学をこんなに混ぜてはいけないと思うけど、もうすでに混ざっているので諦めました。

八日目

今日はフェイスパックとオイルマッサージの施術でした。体調は昨日の薬が効いたのか少し軽快傾向。今後の予定はいよいよ浣腸が入ってくるとのこと。

昨日のTiptopレストランですっかり味をしめてしまい、今日も来てしまった。今日は豆腐カレーとフレンチオニオンスープ。スープはまたいけないものが入っていて、めっちゃ美味。せっかく体の中からデトックスするために2週間の施術を受けているのに、完全に気持ちがたるんでいる二人。美味しすぎて、追加でこの後ナンまで食べてしまう。

これを二人で分けて食べる。窯焼きのチャパティーはカリッとしていて美味しい。

少し話はそれるけどベジタリアンの地域に生息する野良犬は、もらえる餌もベジタリアン食。そのため栄養状態も悪く、もれなくガリガリである。昨夕のヨガクラスで教室のドアを閉め忘れていたそうで、野良犬が入り込みヨガマットが噛みちぎられてました。肉を食べていたとしてもこの手のいたずらはするだろうけど、ちょっと切ない。弾力のある肉なんて食べたことないんだろうな・・・。

九日目

今日はオイルマッサージの後に浣腸があった。

トータルで350mlもの浣腸液。おしりの筋肉すべてを緊張させたまま部屋に戻り、10分ほど我慢したのちに腸内デトックス。それからもしばらくHさんとトイレ争奪戦は続いた。

今日の食事は心を入れ替えて、ご飯なしのタリー(25ルピー)にした。

十日目

今日はオイルを使った浣腸の日。150mlほどしか入れられず、昨日の浣腸で免疫もついいているためさほど辛くはなかった。

いつものヨガ教室へお出かけしました。

リシケシと言えば聖なる河、ガンジス河で有名です。ガンジス河で沐浴すればどんな罪も流されるとのことで、男性も

女性もこぞって沐浴しております。

この女性は何を水に流したくてお祈りしたのでしょうか。

ガンジス川はヒマラヤ山脈の岩を少しづつ削りながら大きくなっていて、その色はいつでもクリーム色のように濁っています。少々時間が経っても腐らないそうで、インド人はこれを聖なる水としてペットボトルに入れて何1000キロも離れた家まで持って帰ります。

日本でいうと、甲子園の土にご利益が上乗せされた感じでしょうか。

ヨガクラスの後、ガスだと思ってオナラしたらオイルが出てきた。思いがけず外出先でお漏らし。本当の具は出ませんでしたが流石に気持ち悪いのでさっさと帰りました。

十一日目

今日は初回の浣腸と同様の、アーユルベーダの薬の入った浣腸をした。

部屋に帰ると、先に帰ったはずのHさんの姿がない。するとトイレから声がしてきた。浣腸の後すぐに部屋に帰ったが、便意の我慢ができず既に出したと。とりあえずまだトイレから出てきそうにないので、私はヘッドスタンドしながら何とか我慢した。

しかしHさん同様、今回はかなり早めに便意を催しミゾヨコも限界を迎えようとしていた。

「ま、まだ?」(汗)

ミゾヨコの訴えに、しぶしぶHさんはトイレから出る用意をし始めた気配はあった。同時にバツが悪そうにトイレから私に話し始めた。

どうやら浣腸の後部屋でゆっくりしていたのだけれど、突然ものすごい便意がやってきたらしい。慌てて何とかバスルームには入れたけど、ズボンを下ろす余裕なくぶちまけてしまったと・・・・。

まじか!!!

でもそんなことを真摯に受け取っている時間はミゾヨコにもなかった。トイレはあとで何とかするとして、私まで服のままで放出するのは避けたい。

とりあえず選手交代して中に入ると、床から便器に至るまで浣腸液でぬるぬる。一応流した感じはあるが、油性なだけにまだ全然残っている。これって、HさんのK門から出たんだよなとか考えだすと辛いので、不要な思考はシャットアウト。便座を綺麗にしてから、無事着地。とりあえず用を足すことができてホッとした。

さて、これからどうしよう。

インドに来てまで人の下の世話するのもなにか違う気がするけど、わざわざお漏らし傷心中のHさんにバスルームの掃除をして欲しいと小姑のように言うのもはばかられた。

結局、洗濯用洗剤をトイレと床に撒き散らし掃除した。Hさんの粗相をなかったことにしたミゾヨコ、自分で言うのもなんだけどマジ天使。(笑)

「漏らすことぐらい誰でもあるでしょ」と、意外にもHさんは快諾してくれたのでブログで公表するに至りました。もしもHさんを知っている人が見ていたとしても彼女のことはそっとしておいてあげてください。

しかし、一体どの界隈の人たちが当たり前に漏らすのかは疑問が残る・・・・。まあ、私も立派なその一員なので何も言うまい。

十二日目

夜中にまたお腹が痛くなって起きた。と、言っても膀胱痛。

おしっこを見てみたらまんまと混濁していいた・・・。こりゃダメだ・・・・・。もうすぐ北部のラダックを目指す予定なのに、膀胱炎では移動が辛すぎる。考え始めると中々眠れず結局朝になってしまった。

朝一からクリニックに行き、抗生剤を変更してもらった。

十三日目

今日も軽めの浣腸のみ。

最終日

今日は十四日目で最終日。一日目と同じフルコースでシロダーラが気持ちよすぎて眠ってしまった。全ての施術が終わり、最後にマッサージをしてくれていた二人にチップを渡してパンチャカルマ終了。

パンチャカルマが終わってみて

後半からアレルギー性鼻炎に苦しんだり、膀胱炎になってしまいましたがHさんはいたって元気だったのでパンチャカルマとの因果関係は不明です。

結果、頑固だった便秘が治った!(もともと快便)とか、肌が白くなった!とか、腰痛が治った!と言うめでたい効果は得られなかったし、体重が減ったってことも無かったけども、むくみは全くなくなってむしろ手足がしわくちゃに(笑)また、断食して胃腸を休めることで体がすっきりした感じがしたのでいい経験になりました。

それに、日本では高価なマッサージをフルコースで受けれてとても満足。また機会があるのなら今度は一ヶ月ほど引きこもって治療を受けてみたいです。

オススメのヨガの先生

リシケシ滞在中にいくつかヨガスクールを体験し、とてもいい先生に巡り会えたのでオススメしいたいと思います。

ヨガスクールを探したきっかけ

私たちが泊まっていたパーマスニケタンでは、宿泊者は無料で朝と夕方にあるヨガレッスンに参加可能でした。参加しているのはインド人よりも外国人の方が多め。

このレッスンは無料だから仕方ないのだけど、前の先生がやっていることを見よう見まねでするだけ。

正しい基本のポーズの取り方がわからないミゾヨコ一行は、すぐにい飽きてしまい、新たに個人レッスンをしてもらえる学校を探すことにしました。

Nada Yoga School

7月というとこの辺りは雨季にあたりシーズンオフ。そのため大きなヨガスクールは営業していないところもあったのだけど、宿から5分ほどの好立地に少人数でレッスンをしてくれるところを見つけました。

体が硬くて見栄えのいいポーズはあまりできないミゾヨコ。

でもこの先生の教え方がとても上手で楽しく学べました。ぐにゃぐにゃになりたい。

近隣のアシュラム

他の日本人が泊まっていたアシュラムです。パーマスニケタンより古くてメンテナンスされていないそうです。

外国人旅行者が多く泊まっていたので、居心地は良さそうでした。

お次はマナリに北上します。

mizoyoko