ネパールでトレッキングがしたいけど、初心者なのでどんなものを持って行ったらいいかわからない。
ポーターを雇う余裕がないので最低限の荷物で行きたいけど、現地で足りないものがあったらと思うと不安で沢山詰め込んでしまい荷物が重くなったという人に向けて書いています。
世界一周中に立ち寄ったネパールで、ランタン・アンナプルナ・エベレスト街道を制覇したミゾヨコが、トレッキングに必要な持ち物について解説します。
当時30代半ば。
血液検査では酸素を体内に送るヘモグロビンが標準値を下回ることもしばしばあり、標高が高くなるとすぐに息が切れ身体が重くなる。
山登りは好きだけど、基本的に貧血傾向なので高山は苦手。富士山でも高山病で苦しみ、最終的に痛み止めを飲んでしのいだ経験あり。
アンナプルナでも高山病となり、一度標高を下げてから再度アタックして無事にABCにたどり着いた。
高地トレッキングに不利なミゾヨコがポーターなしで5000m級の高地にたどり着くことが出来たのは、体調を見ながら高地順応日を多くとった事と、荷物を最小限にして行ったからです。
ネパールでのトレッキングは各所に山小屋があるので、テント等の装備は不要です。食事やお菓子も現地調達可能です。
ポーターを雇わなかったので、荷物は出来るだけ最小限にしていきました。
登ったのはシーズンの終わった11月です。雨季やそのほかのシーズンでは持ち物の内容が変わってくるかもしれません。
バックパックの理想の重量は7キロ程度以下です。それでも標高が高くなるととても重く感じます。私は追加でカメラやモバイルバッテリーを持って行ったので総量10キロくらいになりました。
日本から処方してもらったもの。タメル地区の薬局でも購入可能。
タメル地区で200ルピーほどで買える。頭が冷えて脳の血管が縮むと酸素供給が少なくなって高山病になりやすくなります。標高が高くなると寝る時もかぶって寝る。
寝袋はオールシーズン(マイナス30度対応)のものをレンタルしましたが、寝袋を持参しない欧米人もいました。山小屋ではハイシーズンでない限りブランケットが余ります。追加で借りる事もできるので、スリーシーズン用でもいいかも。
寒い時にかけて寝る。軽いし持ち運びに便利。不測の事態に対応できる万能品。
アイスブレーカー上3枚、下1枚、(ニュージーランドで購入したものと、ヒートテックも含む)
メリノウールは優秀ですが、難点として耐久性がややヒートテックに比べて劣ります。あと、アトピー体質のミゾヨコには少し痒かった。
次買うなら化繊とメリノウールの混合のファイントラックにします。
タメル地区で安物を買えますが品質は劣る。
タメル地区でも沢山売っているが、表示ではダウンと書いてあっても棉が入っていたりする粗悪品が多いので目利きが必要。
11月のシーズンオフで時期的に不安だったのと、寒がりなのでユニクロの薄型ダウンをやめてタメル地区で厚手のダウンを購入しました。
特にジリ方面から飛行機を使わずに歩いて行く場合は、雨が降る可能性がある。雨の降らないシーズンなら防水性に特にこだわらなくてもいいかも。
手袋は動いていると不要なこともあるのでタメル地区で売っている安物でも可。
靴下は登山の用の物が必須。
綿素材は汗で濡れても乾きにくく非常に冷えるので、登山には向かない。
夜間冷える時にはお湯を入れて湯たんぽとして使えるので耐熱性のあるもの。タメル地区で安物を購入。これが高地ではかなり役に立った。寝袋の足元に入れておけば、冷えた足先が早く温まって快適に眠れた。
バックパックは荷物を入れて腰ベルトを締めて安定するものを選びます。
特に女性には女性用のものをお勧めします。背中にフィットして岩山をよじ登る際にもバランスが崩れにくく安定しています。
荷物はこのバッグに入るだけにします。
ザックカバーも内蔵のものを。
防水でハイカットのものがお勧めです。靴が合わないと地獄なので必ず履いてみてから決めた方が良い。
私が履き続けているのは好日山荘で「世界一周中に山登りがしたい」というリクエストによって選ばれたもの。
ソールが分厚く硬い。固すぎてむしろ捻挫しやすいかも?という場面もあるけど、長時間歩いても疲れにくく気に入っています。修理に2回ほど出し、縫い直しとソールの張替えをしました。
捻挫癖のない人で長旅に持って行くことを考えるなら、防水のローカットでもう少し軽めの方がいい。
トレッキング中に何度も開くので、折り目の後ろ側にテープで補強して破れないようにする。
日焼け対策にもなる
ヒマラヤの強烈な紫外線から目を守るには、マーケットに売られている偽物のサングラスでは紫外線透過性が不安です。
トップブランドでなくても、信頼できるメーカーで買うことをお勧めします。
高地は乾燥しています。個人的には外国製のこってりした日焼け止めの方が肌を乾燥から守れてよかった。スキンケアはニベアを小さなボトルに入れ替えて。
膝が弱いので必須。健脚の人なら必要ないかも。タメル地区で安物を購入したら2週間ほどで壊れました。
早朝や、山小屋で光が少ない時に使います。電池式で予備の電池を持って行っていましたが、今はペツルのこのタイプが一番おすすめ。
充電式だと山奥での再充電が出来ない事もあり得ますが、こちらは充電だけでなく単四電池も使用可能。
これも膝が悪いので持って行ってよかった。
サポート力高めなのでむくみ防止にもいい。難点は寝ている間も履き続けるのでやや窮屈。
パンツ2枚、ブラ1枚。綿素材でないもの。
簡易式の安いのがマーケットにあり
パタゴニアのこのトートバッグはいろんな場面で使い勝手がいいのでおすすめです。普段はこれに服などを小分けして入れていました。腰ベルトも付いています。
山を降りて旅行する時も使用頻度が高いです。
標高が高いとライターが使えなくなります。タバコを吸う人は必須です。オフシーズンだからか、なぜか売店では品薄でした。
山小屋でくつろぐ時に。薄くて軽いもの。ビーチサンダルは靴下では歩きにくい。
ガジェットが増える分だけ移動に苦しみます。
シャワーは殆どの入れないと思っていた方がいいです。過剰な量のシャンプー類は不要。
トイレットペーパー、生理用品、おりもの用ナプキンがあれば下着の洗濯回数が減る。爪切り、歯磨き、ゴミ袋数枚(外でトイレをした後のティッシュも持ち帰る)、汗拭きシートの冷たくないタイプ(極寒の地で冷たいシートは寒くて使えない)
小さな石鹸や洗顔料はあると靴下や下着などの洗濯に便利。トイレットペーパーや日焼け止め、小分けの液体シャンプーなどは現地で売っている。
カラビナと洗濯バサミ(洗濯物をバッグにぶら下げながら乾燥させたり、色々使える)
梅干し、味噌汁(食欲がないときの強い味方)
小説・日記などの暇つぶし少し
クッキーなどの非常食(適宜山小屋でも購入可能)
体力が並の人がポーターを雇わず登山するためには、できるだけ身軽になる必要があります。
お金に余裕がありポーターが運んでくれるのであれば、沢山日本食を持って行ったり、暖かい装備を持っていく事も可能です。そうでなければ、「持っているものを全て着込んで寒くない装備だけ」持って行きます。
トレッキングの様子は下のリンクかタグから見てください。
そして、下山途中に不要になった防寒着やストックは現地の高齢者に差し上げて帰りましょう。特にストックは高齢で杖の買えない方には喜ばれます。