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女一人旅のジレンマについて語るスリランカ最終回

この記事は2014年に書かれたものですが修正して2019年に更新しています。

2014年の為替は1スリランカルピー=0.8円です。

信じる信じないの無限ループ

世界三大うざい国、そのなかに入ってるインド。そこからしばし離れてスリランカの人たちの暖かさに触れながら生活しているミゾヨコですが、やっぱり同じようなことはあります。バス代ひとつとっても平気で二倍吹っ掛けてくることもざら。親切そうにすりよってきて、コミッション目的なんてきっと常識。そこに価値を見いだせれば払ってもいいし、そうでなければ気を付けるのみ。日本では考えられない事でも、これで彼らの生計成り立っているのだから受け入れるしかないのです。

だから地元の人が好奇心から話しかけてくるのか、旅人への親切で助けてくれようとしてるのか、それともお金目的なのかを見分ける必要がある。それに加えて、女性の一人旅ってのはさらに気を付けなきゃいけないのが性的被害に合わないようにする事。

特に男尊女卑が強い国では、女性が一人歩きしているだけでも変に勘違いする男が多いのです。そういう国では、すり寄ってくる男の人とはあまり関わらないようにしたいところ。しかしそういう国だからこそ女性が表に出ていることが少なく、結局関わるのは男性だったりするのです。
道を歩いていてフレンドリーに話しかけられても、自分に余裕がないと判断できず無視してしまうこともしばしば。でも、そこで相手がすっと身をひくと、

「あ~。ただフレンドリーなだけだったんだ。私も笑顔で接してあげればよかったな・・・・」

と罪悪感で一杯になってしまう。

「こんなんじゃ、ダメだ。やっぱり旅は地元の人とコミュニケーションとってこそだよ。」

と心を開くと騙されたりして嫌な目にあう・・・。その無限ループで時々旅に嫌気がさします。

ひとり旅再開

2014年7月15日  世界一周311日目

無事にK氏を日本に送り出したミゾヨコは再び独りとなり、いつものように男の人への警戒レベルをあげて旅を再開。それもあと数日でインドのチェンナイ行きのフライトを押さえているので、首都のコロンボで出来上がったインドビザを取りに行って、あとはビーチでゆっくりすることにしました。

コロンボでの宿はネゴンボと同系列のホステルへ行くことにしてバス移動開始。

スリランカは市内を走るバスにも色々な路線とグレードがあり、エアコンなし・エアコンあり・高速バスと多様で、慣れないと迷います。そしてスリランカ歴約10日間のミゾヨコも例外なく迷い、コロンボの街を彷徨うこととなりました。

でもそこはスリランカの首都であるだけにあっさり助け船の到来。利発そうな青年が、遠慮がちにつたない英語で宿まで案内してくれました。こんな時、現地語が話せる人がいると、宿探しも超スムーズでありがたい。あ~、感謝!

それだけで済んだらね

さっきの話に戻りますが、それだけでさっさと帰ってくれたら「スリランカのいい旅・夢気分」で終わる予定だったのですが、宿に入りぎわ

「あ~。 汗かいちゃった。ちょっと君のバスルーム貸してくれない?」と言い出すではないですか。

は?なに言ってんの?ま、今回の宿はドミトリーだからどっち道変なたくらみは通用しませんけどー。あ、守衛さん?この人にトイレ貸してあげてくんない?

「NO 」

あら、でもこの人がわざわざこの宿探してくれたんだよね。私一人じゃたどり着けなかったよ。

「NO 」

あっそ。まあ、どっちもどっちだし。まあ、私のできることはやったんで。ごめんけどバイバーイ。

青年から下心を察知したミゾヨコは、チェックインして宿でゆっくりしていました。

部屋からは海が見え、生暖かいそよ風が気持ちいい。蚊もいないのでほぼ天国。

余談ですが今私がスリランカに行ったら、短距離でバスに乗るなら間違いなくUberを使います。乗車位置も目的地もアプリの地図をタップするだけでぼったくられる心配もなしです。今なら無料乗車がついてくるキャンペーンやってます↓

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いい旅夢・気分

管理人のおばちゃんも気さくで感じがいい。ここにもう一人女性のオーナーがいるらしい。

ご飯の下ごしらえ中

よっぽどもの欲しそうにしていたのか、手頃な値段でおばさんが作るご飯を分けてもらってほっこり。

これぞいい旅・夢気分。

再び

しばらくすると、下にいた守衛さんから連絡がきて

「あの青年が君に用があるらしいよ」と

まだ帰ってなかったんかーい!!しつこすぎだろ!!

でもね、私も一応日本人なんですよ。一度優しくしてもらった人を、簡単には無下にできないんです。だから、下まで降りましたよ。

すると今度は、友達のお兄さんが日本に行くから話が聞きたいと……。

なんか、ありがちな話。は~。面倒くさ!!!

でもやっぱり無下にできないんです。貧困国の青年が日本に憧れ、少しでも日本人の知り合いを持ちたい気持ちもわかるし・・・。考えた結果、この辺りまで来てくれるなら会ってもいいよ。 ってことでコンタクトとるのにFacebook登録しました。

するとね、今度は

「いまどこー?」

「元気?」

「何してるのー?」

とメッセージ・・・。それあなたに言わなきゃいけない?!心配して言ってくれてるのかもしれないけど、正直めんどいので無視開始。なのに引き続き、

「おやすみ😉」

おいおい、彼氏か?!

しかしこの類の人間はこちらの感情はお構いなしのようで、無視しているにも関わらずどんどんメールがエスカレートしていき、彼経由の友達からも友達申請が沢山くるようになった。

物珍しいから友達になってほしい気持ちはわかる。(ま、無視するんだけど)でも、私のFacebookの友達は見れないようにプライバシー設定しててよかったって思うわけですよ。こういう人は、きっと私の友達にも申請送ってくるタイプだから。

と、少し話がそれたんだけど、結局その日は日本に行くという友達の話はなく終了。やっぱりただの言い訳だったのだろうかと疑う気持ちもなくはないが、勘ぐることさえ無意味だと思った。

ビーチでランニング

2014年7月16日  世界一周312日目

早朝からランニング。ランタントレッキングで捻った足首も随分よくなってきました。そして高所トレーニングのおかげで久々のランニングでも疲れにくくなってました。

何より、暴飲暴食を繰り返していた日本を出てからだいぶ体重も軽くなった気がする。これからはしっかりストレッチをして怪我のない体を作りたい。

モントラビニアホテル(別の日に撮影)

海沿いを走っていると、続々と漁師さんが海から帰ってきました。

すると、どこからともなく人が出てきて値段交渉開始。

レストランでも経営しているのでしょうか。

いろんな種類の魚が取れています。

トビウオ?秋刀魚?魚の種類に疎くてよくわかりません。

今泊まっているところはキッチン付きですが、値段がどれもお高く外国人料金のため諦めました。残念。またおばちゃんの手料理かパスタでも食べようと思います。

インドビザ取得

午後はインド大使館に行きビザをもらいました。

ネパールでインドビザ申請した時よりかなりスムーズに取れました。しかも3ヶ月しかくれないだろうと思っていいたけど6ヶ月の許可がおりました。

世界一周するとかいいながら、2013年の年末から南インドをぐるぐるしているミゾヨコ。そろそろブログのタイトルもアジア一周に変えたほうがいいんでしょうか。

板挟み

2014年7月17日  世界一周313日目

今日も張り切ってランニング。

今日の漁師さんの収穫はアジでしょうか。

しばし散歩して宿に帰ったのは昼前。玄関の外からでも女の言い争う声が聞こえてきました。どうやらオーナーとおばちゃんが喧嘩している様子。

帰りたくないけど、汗掻いた後だしシャワーを浴びたいので意を決して帰宅。二人は私が帰るなり静かになるかと思いきや、その反対で私を挟んで言い争いが悪化しました。

オーナーは長くお金持ちの家でメイドをやっていただけあって仕事はきっちりできるし、言っていることも筋が通っている。しかし他人に厳しく自分に甘そうな印象。それに対しておばちゃんは、なんと言うか、ある特定の疾患を患っている人特有なキャラで二人の会話が噛み合っていない。

私が部屋に入ってゆっくりしていても、彼女たちは代わる代わる部屋に入ってきて私に愚痴をこぼしてくる。勘弁してくれー。もうこんな時はあれに限る。

「エイゴワカリマセン」

すっとぼけたフリをして早々に宿を出て街にくりだしました。

青年再び

今晩はスリランカ最後の夜。インドに渡ったらまた食べ物に困るから、今のうちにお腹いっぱい日本食を食べる作戦でバスに乗り込みました。

すると例の青年からまたしてもメールが来ました。

青年「ミゾヨコ、少し助けてくれない?」

(はい、きた!)「なに?」

青年「iPhoneが欲しいんだけど、親もお金なくて…….」

(…………….。食うのに困ってる人もまだいるこの国で何言ってんだこの輩め!!!自分で働いて買えや!!!!!)と言いたい衝動をぐっと抑え

「だから?」

青年「なんでミゾヨコはくれないの?僕はお金がないんだ」

ってなことに。

ここまで来ると清々しい気持ちでフェイスブックをブロック。

日本人と仲良くなったはいいが性的欲求は満たしてもらえそうにないから、お金でも貰おうって魂胆なんでしょうか。

こういう人から自分を守るために無愛想になり、旅先でいい出会いがあったとしても心を開く事ができず、素敵な思い出を逃しているのかと思うととても悲しくなります。

これがミゾヨコが独りで旅する時に抱える大きなジレンマなのでした。

2014年7月18日  世界一周314日目

今日はいよいよインドに帰る日。

楽天ゴールドカードのプライオリティーパスを使用しファーストクラスラウンジへ。

通常であればプライオリティーパスで入れるのはビジネスクラスまでが殆どですが、スリランカはファーストクラスに入れました。

さすがファーストクラスだけあって美味しいシーフードやワインが飲み放題♡

しかも、人も少なくてゆっくりできるんです。

楽天の回し者ではないんだけど、このカードかなり使えます。


プライオリティーパス自体にはいくつかランクがあって、利用制限があったりするものもあるんですけど楽天のゴールドカードは年会費1万円払うと、このプライオリティーパスのプレステージカード(年会費約4万5千円相当)がもらえるんです。

このプレステージカード、どこがすごいかと言うと無制限でラウンジに滞在できること。

通常は1回の利用で3時間とか時間が決まっているけど、このカードならもう一度チェックインすればまたリセットされるので長時間の乗り換えも快適に過ごせます。(夜中に営業していないところもあるので要確認)

しかも、LCCを利用していようがこのカードの加盟しているラウンジであればファーストクラスのラウンジも利用可能なんです。そのおかげでスリランカではファーストクラスラウンジを利用することができました。

気になる人は見てみてください。プライオリティーパスのHPはこちら↓

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一人旅で厄介ごとは勘弁って話です。

ファーストクラスラウンジでシーフードをワインを貪りいい気になってインドに旅経つミゾヨコでした。

mizoyoko