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デリーにてバイクの保証についてオバはんと戦う

この日記は2014年に書かれたものですが修正して2019年に更新しています。

2014年の為替は1インドルピー=1.6円です。

メインバザール方面に移動

2014年10月19日  世界一周407日目

デリー近郊の産業都市ノイダでマラソン大会に参加したミゾヨコは、その後オールドデリーへ移動することにした。

渋滞地獄のデリーをあてもなくバイクでウロウロするのは少し勇気がいることではあったが、今日は日曜日だったので車はさほど多くなくメインバザールまで無事にたどり着くことができた。

イメージ

見慣れた風景であった。

しかし今度は勝手が違う。大荷物を積んだバイクでの宿探しは色々と気を遣う。

とりあえず、日本人宿で有名なサンタナに行ってみた。

しかしサンタナは細い路地裏に入り口があり、バイクを置くスペースがなかった。宿の人が周りに聞いてくれて、宿の近くにスペースを確保できた。

しかしそこも、行ってみると団地の駐輪場といった感じ。誰でも出入りのできる場所でバイクの盗難が心配になるところだった。

結局インターネットで検索して「コテージガンガーイン」に宿を決めた。

ここは、ホテルの前に中庭があり部外者も入ってこないので安心してバイクを止められた。

ロイヤルエンフィールドの認定修理工場へ

とりあえずジャイプルで指摘された修理が必要な箇所を直すべく、ロイヤルエンフィールドのディーラーに行くことにした。

動かなくなったスピードメーターをみてもらうついでに積算距離を故意にいじらていないかみてもらったが、その形跡はないようだった。

ベアリングの方は、ゴムの劣化が激しかった。どうやらジャイサルメールの砂漠地帯を走った時に砂が入り込んでいて、それが故障を誘発しているようだった。日本では思いつかないような事で、トラブルになる。いい勉強になった。

カロルバックへ

2014年10月21日  世界一周409日目

足廻りのトラブルは保証外だったにしても、保証がついているといって売りつけた店への怨念は残ったままのミゾヨコ。バッテリーも相変わらず液が漏れだすので、再びバイク屋に行くことにした。

するとハヌマンサークルを過ぎたあたりで、オートリキシャに乗った白人に話しかけられた。

「かっこいいバイク乗ってるね!僕バイクを探しにきたんだけど、これ売ってよー」

「まだ私もバイク乗るのよ。よかったらバイク売ってるお店教えてあげるからついておいで〜」

と、言うことでイスラエル人のエルハナン君を引き連れてバイク屋を案内することになりました。

彼は徴兵制度のあるイスラエルの出身ではありますが、極度の肥満のため徴兵を免除されたと言う珍しいタイプの旅人。しかもその面影を全く見せない体型。

「本当に僕太ってたんだよ、ほら」

おもむろにめくりあげたTシャツから現れたのは、おびただしくたるんでいるお腹の皮。絶句したミゾヨコをよそにヘラヘラと喋りだす彼。

あまりの巨漢にドクターストップがかかったエルハナン君。最初はお国のためになれないことに落ち込んでいたそうですが、その代わりに旅に出ることにしたそうです。

北米から南下していたところ、コロンビアで不健康なダイエット方法に出会いすっかり痩せたのだそう。

それまでにも旅人からイスラエル人の噂は色々聞いていたけど、本当にぶっ飛んでるな・・・・。

彼は一昨日インドに到着したとのこと。軽くインドのオリエンテーションとバイクの買い方について、インドのパイセンであるミゾヨコからアドバイスしたらひどく喜んでくれ、私の買ったバイク屋にもついてくることになった。

あ、そうか。彼はバイクを探しにきたんだから私がお客を連れて来れば、店のオバはんの対応もマシになるはず。

平日のカロルバックは大渋滞。

決戦

バイク屋に着いたら、早速オバはんに状況説明。

すると理解ができない様子で「ギャランティーはついてるわよ!」の一点張り。

仕方がないからディーラーに連絡してもらい、状況を確認するも今度は逆ギレ。

絶対に自分の過ちを認めないオバはん相手にミゾヨコもヒートアップ。

オバはんは興奮すると、全く他人の話が耳に入らないタイプ。そして一通りオバはん言い分を聞くも、全く筋が通っていない。

オバはんは1万キロ過ぎたらギャランテーがなくなるのを知らないまま私に売ってしまったが、だからと言って謝る気も、それを認める事も、その代わりに何かする気持ちもないのだ。

私はギャランティーがあると言うことを決め手にこのバイクを買った。しかし実際はついていなかったことが問題。

たらればの話であるが、もしこれでネパールに行くまでの間にエンジンの故障があった場合は誰が直すのか?ギャランティーありきで買っていたのに、ないならこの部分の補填はどうするのか?

こちらがしごく真っ当な事を言いだそうとする

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オバはんは話を遮ってくる。

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こちらはもう一度オバハンの言い分を聞く

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またこちらの意見を話し出す

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こちらがいい終わる前にオバハンの答弁再開

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オバハンの言い分を聞く

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こちらが話し始める

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オバはん喋り始める

この無限ループを5回くらい繰り返したあたりでさすがにムカついてきた。

「オバはん、さっきからあんたばっかり喋ってるからとりあえず私が喋り終わるまで黙っといてくれる?」

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不機嫌な顔する

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喋り始めると、やっぱりオバはんが遮る・・・・・

あーもうだめやー。

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「オバはん、よう聞いて。私さ、先にオバはんの話を黙って全部聞いてるやん?」

「私の話も最後まで聞いてくれる?」

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オバはんうなずく

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「ほんならな、もし今度私の話遮ったらあんたの事、話が通じない残念な人って事にするからな。意味わかる?」

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「聞いてるわよ!!!」

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「ほんなら、このバイクのほ・・・・・・・」

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「だから私は#▲□%^$@@$%^&」

「おめー、さっき私の話を最後まで聞けって言ったのがわからんのかーー!!!この#▲□%!!!!!」

以下省略・・・・

オバはんVSミゾヨコの戦いは全く平行線のまま、とりあえず溢れ出るバッテリー液を補填するだけに終わる。

こうしてミゾヨコのインド人嫌いはさらに拍車がかかるのであった。

エルハナン君もバイクを買いに来ていたのを知っていたオバはんであったが、もちろんこの一部始終を見ていた彼がここで買うわけもなく・・・・。

その後、旅仲間のK氏からエンフィールドのカフェレーサーの輸入を手伝って欲しいと言われていたので、もちろんこのオバはんからではなく、Mrラリーのところで購入することとなる。送料や手数料を含めても日本で買うより安かったみたい。

ラリーのお店の情報はこちら↓

イスラエル人のバイク探し

今度は私がエルハナン君についてバイク屋をめぐる。

彼は私の言葉を教訓に、次々と都合のいいオファーをしてくるバイク屋との商談を全てビデオに撮って納めていた。

例えば(わかりやすく日本円言うと)「10万円でこのバイクを買って、旅が終わって帰ってきたときには7万円で買い取ります。」と言うお店の言葉を証拠として残していた。もちろん、事故などの大きなトラブルがあった場合はその通りにならないにしても、ビデオで証言が残っていればあまりにひどいことはできないだろう。

やましいインド人はここで少し尻込みをする。次に大きな買い物をするのなら、こんな方法もいいのかもしれない。

結局、一通りバイクを見て回って買取条件の良いバイク屋で、程度の良いバイクを買った。もちろんビデオ撮影とは別に、バイク屋に詳しい条件も書いてもらうとう徹底ぶり。

ミゾヨコのバイクの件にしても、Mrラリーより「消費者センターに相談に行くくという手もある」と聞いていたが、ネパールに向けての出発も近ずいていたし、一通りこちらもブチ切れて暴言も吐いたのでお相子にする事にした。

ディワリ

2014年10月23日  世界一周411日目

今日はインドの三大祭りのひとつであるディワリ(Diwali)の日だ。

ディワリとは、日本でいうとお正月のようなもの。町中が買い物ムードとなり、一番経済効果の高い時期となる。そしてこの日はインド各家庭で打ち上げ花火ががド派手に挙げられ、1年で一番環境汚染が進む日でもある。

昼過ぎあたりからどんどんうるさくなり、夜になると爆竹やロケット花火を含む大量の花火が飛びまくる。一瞬外に出たものの危険なため、すぐに宿に帰り大人しく過ごす。

そして翌日はバイク旅は再開し、またもやトラブルに見舞われてしまうのでした・・・・・。

mizoyoko