この記事は2014年1月の日記を読み返し、2019年2月20日に書いています。
2014年1月平均為替は1ネパールルピー=1円にゃ
2014年1月吉日
インドビザの件でもめた挙句、再申請することとなったミゾヨコは、カトマンズを離れて次の目的地に行くことは出来ないため、暇を持て余していました。
幸いにも日々の生活費が宿代入れても1000円以下だったし、美味しいネパール料理と日本食があったのでそんなにストレスは無し。
あったと言えば、大気汚染からくる喘息
この曇った感じ。地元の人でさえマスクします。こういう環境で生活していると、平均寿命が短くなるのはうなずけます。
それと、ひとり旅なのに旅友とのいざこざに頭を悩ませることに・・・・。
ひとり旅のメリットといえば、複数よりも断然いろんな人と話せることです。
意気投合すれば友達になって一緒に観光したり、次の目的地まで移動したり、そのまま恋に落ちてしまうことだってない話ではありません。
気があう人がいなければ、一人で違う道に行ってもいいし。
気ままにひとりでいればいい。
元々ひとりで旅しているので、別にひとりでもいいんです。
一方複数だと、感動が分かち合えたり協力し合えるので旅の快適さや安全さが上がると思います。
そんなメリット・デメリットをまとめた記事はこちら
ミゾヨコは基本的に人に合わせて気を使って旅をするのは嫌なので、都合がいい時だけ複数でいたいタイプ。
自己中です(笑)
それが、ビザ待ちで滞在日数が増えてくると人間関係も濃くなってくるんですよね。
サニーちゃん→韓国人バックパッカー、私よりちょっとお姉さん。未婚。超秀才で一番頭がいい大学の講師、10年前にもアジアを放浪した経験あり、当時休暇を取ってさらに放浪中。ことごとくローカルと同じ物価で旅することを目指す。
ロイナちゃん→フィリピン人のヨガインストラクター。サニーちゃんとインドで友達になる。私より、ひとまわりくらいお姉さん。香港在住のイギリス人と結婚したマダム。旦那さんとイギリスに移住することになっているが、ビザ申請中は5年間はイギリスから出られないため、今はヨガを習ったりしながらしばらくアジアを旅行中。
ミゾヨコ→ある程度省略、ローカルと同じ値段で旅するのも好きだけど、時々5星ホテルに泊まったり、贅沢するのも好き。
2014年1月4日
この日はサニーちゃんとファーマーズマーケットに立ち寄り、
メインマーケットの方を通ってモンキーテンプルを目指します。
街角の神社みたいなの(?)
チベタン仏教ってこの目が特徴的
ダルバールスクエア近くで何か催しがあったので見てみました。
どうやら身寄りのない子供たちのためのボランティアのようです。
希望者の視力を測って、そのお金を子どもたちに役立てるもの。
やりましょうじゃないですか。
視力はサンコンさんの次にいいミゾヨコ。
視力も検査できて、困っている人を助けてあげられるなんてまさにウィンウィンです。こう言うの、もっと日本にもあればいいのに。
小腹が空いたので数十円でパンを買い食い。
安くて美味しいものをたくさん知ってるサニーちゃんのおかげでぼったくられることもなく、出費が少なくて助かります。
これは穀物屋さん
ネパールカレーには欠かせない豆類が豊富。
何も買いませんけど。
実はモンキーテンプルとは別称で正しくはスワヤンブナート。
世界遺産に登録された寺院ですが、そう呼ばれてしまうほど猿が多いんです。
ちなみに猿が持っているのは、東インド発祥の『WAIWAI』というインスタントラーメン。美味しくて、かなりお世話になりました。
猿とともに細長い階段を上がっていくと、
ストゥーパがあります。
大気汚染ひどすぎ
なんと、猿専用のプールあり
猿猿さるさる。ビニール袋を持っていると食べ物だと思われて略奪されます。
あれ?入場料を払わないといけないはずなのに・・・・
どうやら私たちは裏道を通ってきたらしい・・・。
いつでも犬には癒されます。
そして、この土埃の中
歩いて帰るのでした。
サニーちゃんとは歳が近いこともあって、お互いの恋の話もよくしました。
長いこと自立して自分でお金を稼いでいると、なかなか今の快適な生活が捨てれず・・・。
という話から、結婚した女性が育児を押し付けられ、子供が成人してからどのように夫を見捨てていくか・・・ということをとても熱く語っていた。
私たちの親世代では男と女の役割分担が明確だったけど、女が稼ぐようになった今、家事ができない男はうんぬんかんぬん。
いや、全くその通り。
でもそれ言い出してるから私って今だにシング・・・
もう辛くなるのでやめます。
2014年1月5日 世界一周124日目
ロイナちゃんがインドビザ更新のため、インドからネパールに来ました。
一緒にネパール産の紅茶を買いに行ったり、モモを食べたり女子で買い物を楽しみました。
夜は大学生の世界一周バックパッカーも混じりみんなでわいわい。
彼の彼女もフィリピン人とのことでめっちゃ盛り上がる。
語学留学でフィリピンに行って出会ったらしい。
大学卒業したら結婚するかもと言っていた彼。
それを聞いてロイナは大はしゃぎ。
日韓のオバハンは昨日から結婚について熱く語っていたため神妙な顔つき。
2104年1月8日 世界一周125日目
この日は、インド大使館にミゾヨコのビザが3ヶ月しかおりなかった理由を聞きに行った日。詳細はこちら
そのあと女子3人でボダナートまで少し遠出をすることにしました。
住宅街を歩くと、井戸水で体を洗う人たち発見。
まだお風呂が家にないのが当たり前の国です。ここが公衆浴場といったところでしょうか。
ミニバスに乗り込みます(片道30ルピー)
どこかでまた違うバスに乗り換えて到着。
ん?ネワール族の帽子をかぶった団体が何かしています。
聞くと、80歳(だったと思う)になった人のお祝いをしているそう。
すごく盛大なお祝いです。
ネパールで80歳まで生きれたらお神輿に乗れるほどすごいことなんですね。
この後、伝統楽器を奏でる人たちなどで総勢100人くらいはいたでしょうか、長蛇の列で広場を練り歩いていました。
そしてやってきましたボダナート。
ボダナート(BoudhanathまたはBouddhanath)は、ネパールのカトマンズにある、高さ約36mのネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)である。「カトマンズの渓谷」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されている。
Wikipedia
世界のチベット仏教の中心地であり、中心にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められている。
ボダナートの「ボダ(ボゥッダ)」は「仏陀の」「仏教の」「知恵の」を意味し、「ナート」は「主人」「神」などを意味する。三重の基壇と直径27mの石造りドームからなり、その上には四方を見渡すブッダの知恵の目が描かれている。塔頂からはタルチョーという万国旗を思わせる旗が八方に掛かり、独自の雰囲気を醸し出している。
ここも、いくらか忘れましたが外国人は入場料がかかります。
大きなストゥーパです。
ヨガのインストラクターのロイナはテンション上がってこのストゥーパをバックに、かっこいいヨガのポーズを決めて写真を撮ります。
調子に乗ってミゾヨコもやってみましたが、いかんせん体が硬い。
色々やってみた結果、手のひらを背中で合わせるのが一番痛々しくないポーズでした。
ここではなぜか女性だけが列になって座ってお祈りと食事をしていました。
その後もしばらく散策は続き
サニーちゃんがお気に入りのあい染めのお店に行くことに。
ネパールでデザインの勉強をしてあい染の服を作っているオーナーはとてもおしゃれでスマートな感じ。
同じくスマートなサニーちゃんと波長が合うのでしょう。
ネパールの物価を考えればまあまあいいお値段ですが、韓国で買うより激安らしく、サニーちゃんはあれこれ買い込みます。
私はと言うと、これ以上服は増やしたくないので買う気なし。ぼーっと商品を眺めたり外で待っていたり。
ロイナにいたっては、商品にややケチをつけている感じ。
なぜなら、手編みの帽子が本当の初心が編んだようなクオリティーだったから。
それぞれが、それぞれの形で時間を潰していました。
サニーちゃんが袋三つ分ほど買い込み大満足で買い物終了。
家路に向かいます。
板挟みの始まり
店を出て宿に帰る途中、なんだかサニーの表情が硬い。
帰りに3人で中華料理に行ったけど、そこでもなぜか不機嫌。
ロイナに聞いても思い当たるところがないと言う。
でも、明らかにロイナに冷たいの。
あの時、商品を買わなかったから?
色々原因を考えるけど、全く思いつかず。
気がつけば、私は板挟みの状態に。
よく考えてみた。
そもそも、この二人が元々友達なのに
なぜ私が挟まれる?
翌日から、サニーのロイナに対する風当たりはさらに強まった。
どうやら、サニーは色々やってあげているのに、ロイナは全く感謝がないから腹が立っていたみたい。
そう言えば、サニーも今後インドに行く予定だからロイナと一緒にビザ申請の手続きをやっていた。
はじめにオンラインで申請するんだけど、これが慣れていないと本当に大変。
その上ネパールはよく停電するので、インターネットが使えないこともある。
入力したものが消えてしまったり、ネットが切れたりして相当手こずった。
そんな時にも、なんとなく、セレブなロイナはやってもらって当たり前のような雰囲気。
その上、サニーちゃんがお気に入りのお店の文句を言ったもんだから堪忍袋が切れたのでしょう。
サニーは韓国では超がつくほどの秀才で、プライドが高いキャリアウーマン。
それに対してロイナは若い時にすぐお金持ちを捕まえて、うまいことセレブの座に収まってぬくぬくと生活している苦労を知らない人。
この二人、対極的な人生を歩んでいるんです。
男に媚びて生きてきて世の中のことを何にも知らないロイナのことを、どこか可哀想な人だと言っていたサニー。(私はある意味羨ましい)
そのロイナを色々手伝ってあげたり、観光案内もしたのにも関わらず、感謝するどころかバカにされたと感じ、腹が立ったそうです・・・・・。
ん〜。なるほどね。
ま、本人に、全く悪気はないんだろうけどね。
対するロイナは全くそんな事には気がつかず、頭の中に?はてな?がいっぱい。
私はというと、ロイナを激しく嫌うサニーちゃんと、知らない土地でいきなり仲間はずれに会い、どうしていいかわからずうろたえるロイナに板挟み。
何とか間を取り持とうとするも、喧嘩の原因がまた微妙な問題。
日韓はきっと「親しき仲にも礼儀あり」ていう風習が似ているのか、言葉や行動で明確な正解はないにしても、お互いに節度を持った関わりができていたと思います。
サニーちゃんがあれこれ安く生活できる方法を教えてくれるので、こっちも出費が安く助かっている。
その代わりちょこっとついでにパン屋やお菓子を買ったりお返しすれば、サニーちゃんも喜んでまた色々と教えてくれるし。
時々バカにしたようなこと言われてムッとするけど、彼女だって貴重な時間を私に割いてくれていると思えば少々のことはどうでもいい。
何より、彼女の職業は先生だからどうしても上から目線になってしまうんでしょう。
お互いに一人になりたければスーッといなくなるし、その辺の心理的な距離感がちょうどよく保たれていたんです。
そこに、また違う国の感覚を持った人が入ってきたから大変。
それって、ひとつひとつは本当にどうでもいいくらい小さいこと。
「ありがとうと言わなかった」
「サニーからお茶を入れてもらっているばかりで自分では何もしなかった」
「色々もてなしてくれてる相手が気に入っているお店をバカにした。」
おおかたそれが理由だったともうけど、それを英語で、しかもひとまわりは年の離れたおばはんに、私は言えないな・・・・
色々ロイナが私に聞いてくるので、直接聞くように促した。
ロイナは直接聞いてみると、サニーは謝罪を要求してきた。
ロイナはわけもわからないまま、謝る。
でも、理由がわからないまま謝られるのがまた気に入らないサニー。
でも、そんな細かい理由まで本人に言う勇気まではないのか「何で私が怒っているか自分で考えて」と言い放ち無視は続く。
もうね、文化の違いとか、育った環境が違うんだから言ってあげないとわからんよ。
て言うか、言っても理解できんこともあるよ。
そもそも、そんなに怒ることか!?
でも、そんな小さなことを言いたくない気持ちと、スイッチが入ってしまい、怒っているってことを言わなきゃ気が済まないサニーの気持ちもわからないでもない・・・・。
と、言うことで、私は「自分が楽しければそれでいい」にシフトし、楽しそうなことをしている方と一緒にいる事にしました(笑)
そうそう、それがひとり旅のいいところだからね。
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