この日記は2014年に書かれたものですが修正して2019年2月に更新しています。
2014月の為替は1ネパールルピー=1円です。
2014年1月11日 世界一周128日目
この日はトレイルランに初参加した日
実はレース中に、昨晩スモールスターで食べた唐辛子たっぷりの料理が効いたのか、腹痛でもよおしたのですが、水も満足になかったのにトイレなんてあるはずもなくバイオロジカルトイレ、
いわゆる屋外で草木に隠れながらです。
それも2回も。
給水ポイントとチョコレートを貰ったポイントの中間で、傾斜のある雑木林に身を潜めドキドキしながらも我慢は限界を迎えていたのです。
するとね、大きいほうだと思っていたのに、お尻を出していざってなると、おしっこも出るんです。
それも、いつもより長めに。
早くお尻しまいたいのに手こずった。
ほんと、自分の体のことながらも空気が読めなくて腹が立ちました。
とっかかりから汚い話でごめんなさい。
何が言いたかったのかというと、歳を重ねると「恥ずかしい」と思うポイントが変わるということ。
子どもの頃は学校でう●こするなんて周りにバレたら大問題で、父親のちょっと変わった名前も知られるのが嫌でしたけどもう、それもどうでもいい。
もっというなら、温泉でも体を隠さなくなった。
だって、ついてるもんに大小はあっても所詮おんなじものしかついてないからね(笑)
では、どんなことが恥ずかしいのか。
考えたけど、思いつかないな。
時々周りの人は、私が無職なことを心配しているけど、
私自身は全然気にしてないw
あ、あったあった。
あったけど、それは恥ずかしすぎて
ここでは言えないw
ま、40年生きてりゃ色々あります。
究極はあれですよ。
『人間だもの』
Mつお
ま、この恥ずかしい話はあと20年くらいしたら告白しようと思います。
さて、
トレランから宿に帰った話の続きから。
サニーから嫌われてしまったロイナですが、(詳しくはこちら)彫り師のニカラグア人と日帰りでどこかに観光に行ったらしく、ローカルバスの屋根に登って移動したらしく、とても楽しそうにその時のことを話してくれました。
↓イメージです
この数日後、ミゾヨコもこのバスに乗って死ぬ思いをしました。
この時のことをロイナは
「すっごい怖かったけど、この先どんな嫌なことがあっても乗り越えられると思えるようになった」って。
ここ数日の暗い顔は嘘のように明るくなっていた。
よかったよかった。
今回のことは、お互いの生活してきた環境が大きく影響している気がした。
私もロイナと同様、甘ったれたところもあるし、気をつけなければ。
サニーも、先生として今までやってきているから、人からバカにされたような態度をとられたことがなくて、受け入れられないのだろう。
彼女がロイナと話すことは未だないけど、まあ、このまま何事もなく過ぎてくれればいいや。
2014年1月12日 世界一周129日目
今日はサニーがナガルコットに行きたいと言い出した。
お正月に見た初日の出の話や、ナガルコットハイキングの写真を見せたら彼女も行きたくなったからだ。
もう一つ、サクー村には前回行きそびれたお寺があって、サニーはそこに行きたいらしい。
お昼までゆっくりしていたおかげで、サクー村についたのも夕方近くになってしまった。
大急ぎで見て回り、特に写真を撮りたいところもなかったため、また大急ぎで下山した。
前日にトレイルランをしたばっかりだけど、本気度がそれと同じくらい走りました。
何故って、最終のバスを逃すとこの村には宿がないから
とりあえず、バスの時間の10分前にバス程らしきところに到着
やれやれ。
とりあえず、チャイを飲んで息を整えました。
5時になって、バスがきたので乗り込みました。
バスは動き出した。
しかし、5分ほどで止まってみんなが降り出した。
え?なになに?
誰かが、空いた席に座っていいよって言うけど、どうも運転手までいなくなっちゃうしナガルコットまで行きそうにない。
まじかよ!
携帯のGPSで現在地確認。
ナガルコットの雲海リゾートまで
約7.5km
日も暮れてきたけど、サニーと一緒だし。
仕方ない、歩くか。
て言うか、他に選択肢ない。
こうして真っ暗の中、夜間ハイクが始まったのでした。
そうと決まったら、もう半分しまったような商店を無理やり開けてもらい
非常食としてクッキー購入。
辺りはだんだんと暗くなり、闇に包まれていった。
田舎はまだ電気もそんなに通っておらず、人通りも皆無の道。
そういえば、トライルランでは長距離の人たちには猛獣がいるから気を付けてっていってたな・・・・・。
そして、私は知っていたのです。
その長距離コースは、ここナガルコットを目指していたコースだと言うことを・・・・・。
不安だけど、トレッキングポールも持っているし、何とかなるんじゃない?汗
とりあえず、奇跡的に家の外にいた地元の人に話しかけてみたけど英語がわかるはずもなく、猛獣が出るのかどうか聞けずじまい・・・・・。
でもさ、さすがにこんな車が通るような道にはいないでしょ。
自分に言い聞かせて進んでいきました。
幸いにも、ネパールは停電天国。
だから二人ともヘッドライトは持っていた。
半分ほどナガルコットまでの道を進んだところで、ある集落の人たちが集まっていた。
ここは集落がある程度固まっているので電気が通っていました。
集落の人たちは、物珍しい旅行者が女二人でこんな時間に歩いているもんだからびっくり。
身振り手振りで交信すると、どうやらウチに泊まってもいいよのサイン
「どうするサニー?」
悪い人たちではないけど、万が一、何かあっても怖いし・・・・。
何より、きっと暖房設備とか布団とかなさそう。
私たちは、旅行者の中では貧乏カテゴリーですが、それでもやっぱり彼らから比べれば、居住環境は格段にましなはず。
それに、もう半分歩けば雲海リゾートに辿り着く予定。
善意だけいただいて、暗闇の中、先を急ぐことに。
バスが動かなくなったのは不運だったけど、サニーが一緒にいてくれてよかった。
こうして歩いている間に、彼女の昔の話をしてくれた。
若い頃から旅が好きで、学生時代は韓国の国中を旅した。
それでも飽き足らず、今度は中国へ。
中国でも、マニアックな旅が好きだったらしく、ヒッチハイクで旅してものすごい田舎の村に迷い込んだこともあるのだとか。
そこは中国の中でもとても貧乏な村らしく、若い人も陰気な感じの人が多く嫌な感じがする村だったそう。
旅を続けていると、面白いもので、その種の野生の勘が鋭くなってくる。
それはミゾヨコもそうだけど。
それはいろんな経験に基づくものだったり、周りから聞いた話だったり。
危険なものへの傾向と対策がなんとたく培われてくるのだ。
サニーは夜中に起きると、すごく嫌な予感がした。そーっと外を伺うと、何人かの村人がサニーが寝ている家の前でごそごそ相談していたそう。
暗闇に目が慣れてくると、なんか棒みたいなん持ってるように見える。
なんかわからんけど
よくわからんけど
やばい
サニーの第六感がそう訴えた。
そして彼女はそのまま暗闇の中、その村を脱出し朝まで逃げ歩いたそう。
真夜中に、雑木林を何キロも。
自分が正しい道を進んでいるかどうかよりも、とにかくあの村から離れた方がいいと思ったそう。
早朝、なんとか車が走る大きな道に出ることができ、助けを呼ぶことができたらしい。
彼女が言うにもしあのまま寝ていたら、私は殺されていたかもしれないと・・・・。
っこっわ!!!
まじ怖いんですけど!
でも、住民登録の制度が田舎の方まで行き渡っていない国は多い。そして、旅行者が一人いなくなったところで大騒ぎしないだろうな・・・・・。
そんなこと言ったらこれから行くエベレストやアンナプルナでも、昔は山賊が出ていて行方不明者が結構出ている。
冒険てドキドキ・ワクワクして楽しいけど、何かしらの危険や困難と隣り合わせだからこそなんだなとしみじみ感じた。
本当に、サニーが一緒でよかった。
なんて話をしていたら、二人はいつも間にかクライマーズ・ハイ状態
そして今日は満月に近く、意外と明るい。
猛獣が・・・とかって心配していたのにもうすっかり忘れてます
無事雲海に到着。
ドミトリーにはめいちゃんと言う日本人の女の子が先客でいました。
彼女が持ってきたクッキーとチーズをつまみに、プチ女子会。
長い1日だったけど、今日も楽しかった。
2014年1月13日 世界一周130日目
今日はめいちゃんと3人でナガルコット周辺のハイキング。
その途中に、朝食がてら、前回日本人の夫婦に連れて行ってもらったと軽食屋でご飯を食べた。
明日の朝食も予約してハイキング開始。
3人で、また恋の話に花が咲く。
めいちゃんは20代、帰国後に結婚することが決まっているらしい。
でも、結婚式はしたくないらしく、その意見にサニーも激しく同意していた。
サニーは結婚式が絶対にいやで、他人の式にも出たくないらしい。
確かに、どうでもいい人の式に呼ばれたら嫌かもしれないけど、大切な友達の結婚式ならよろこんで参加するし、幸せそうなの見られたらこっちまで嬉しくなるけどなー。
でもサニーは、なんだかお金も勿体無いいしうんぬんかんぬん・・・・。
確かになー。でも、お金で得られる幸せばかりじゃないし、
って言うか私が大嫌いだった、昔の職場の上司みたいなこと言ってんな!!!
そう思い始めると、なんだかサニーへの尊敬の意が少しずつ薄れていくのを感じるのでした。
別にいいけどね。
人間だもの・・・
5時間コースのハイキングを楽しむ予定でしたが、道を間違えて引き返す形で今日のハイキングは終わり。
翌日から別のところを目指して歩くのでした。