公園
2016年4月24日 世界一周711日目の続き
富士山と同じ標高でマラソン大会に出場し、無事にゴールしたミゾヨコ。一旦宿に戻ると超人的な回復をみせ、服を着替えてそのまま観光に繰り出した。
まずは通りがかりに遊園地を素通り。
公園ではダイナミックな滑り台に大興奮し子どもと一緒になってダイブした。
終盤は失速し転がるミゾヨコ。
ちなみに被っているハットはマラソンの参加賞。ラパスの強烈な紫外線から肌を守っていただいたのだが、その見た目は中国を観光する地元のツアー客のよう。最終的には宿に寄付した。
公園からは相変わらずの絶景。向こうにそびえる山がダイナミック。
庶民の台所へ
お次は市場を見学。
リンゴ屋さんはリンゴ、卵屋さんは卵。
まさに一球入魂の商売。
ちなみに、八百屋もキャベツだけとか、芋だけとかが多かった。
お店にまつられている神様は、ハット姿に札束をぶら下げタバコを加えるというロックないでたち。
魔女通り
ラパスで絶対に見逃してはいけないのは、魔女通り。
魔女通りってなに?って思いますよね。Google マップにだってちゃんと載ってます。
ここは先住民に伝わる民間療法に使われるものが売られている。アマゾンのジャングルではシャーマンが木の根や虫をすり潰して薬を作るが、山に住む先住民族はあのリャマの子どものミイラを儀式に使うそうだ。
そのほか、お土産と共に漢方風の粉末が沢山売られていた。
エル・アルトへ
次はオバプロと泥棒市なるものがある貧困街エルアルトにケーブルカーで移動する。
ほとんどの住宅は赤煉瓦で作られているため、統一感がある。ちなみに中心街は外壁を塗装する規則があるようで、ペンキ代を払えるお金持ちしか住めないそうだ。
集合墓地だろうか。土地代の高い平地だけあって4階建て。
挟まっているのもの
進行方向を見上げると、岩山とケーブルカー。この地では立派な市民の交通機関なのに、私はリゾートをイメージしてしまいがち。
ん?岩山の割れ目から光る物体が見える!!!!
よく見たら・・・・・。
車やないか〜い。
どうなったらあんな割れ目に刺さってしまうのか。取り除くにも膨大な人と費用がかかりそうだ。
駅に到着。昼間見た山がさらに遠く見える。
オバプロこと、おばさんプロレスのチケットを買いに行く。
チケットは50ボリ。
開演まで時間があるので市場にいく。
インディヘナの女性達は何を待っているんだろうか。
泥棒市へ
物騒な名前だが、週に2回開かれるフリーマーケットのことをそう呼ぶらしい。
泥棒市と呼ばれるわけは、本当に盗まれたものが売られているから。旅人のブログにも盗まれた自分の携帯やカメラが実際にここで売られており、泣く泣くお金を払って買い戻したというエピソードがあった。
それと、マーケットには沢山の買い物客に紛れてスリ集団もいるのだとか。私の携帯と財布は紐で簡単に落ちないようにしているし、バックパックも前にかけている。ケチャップ 強盗へのシュミレーションもバッチリ。日頃から自分の事が一番信じられないので、物理的に身体から貴重品が離れないようにする方が心の安定にもなる。
通りに沿って歩くと、すり鉢の内側が見渡せる歩道沿いに出た。
偶然映り込んだのだが、向こう側に見える雪山がワイナポトシ。私はあの山に登りたいのだ。
インディヘナの女性御用達のフリフリスカート。
マーケットはかなり大きく、ざっくりジャンルが分けられているようだ。歩道をずっと進んで行くと、いつの間にやら工具や車のパーツのような鉄の塊が売られているエリアに来た。
この中から時間をかけて正解のネジを探すのか・・・。
お店の人なら探し当てることができるのだろうか。
ワイパーは、わかる。だが窓のハンドルやドアのレバーもこの国では消耗率が高いのか。
壊れたケトル、足が取れてなくなっている人形、キーボード、薄汚れたぬいぐるみ、もはや泥棒市と呼ぶよりはガラクタ市。
ノースフェイスのブーツ発見。中古品とはいえ、造りもしっかりしている。しかし、どれだけ探しても片方が出てこなかった。
ストリートフード
散々歩いて見て回ったので、魚のフライを食べることにした。
塩・胡椒というスタンダードな味付け。ボリビアは内陸にありながらも、チチカカ湖とアマゾン川からの恵みで淡水魚が美味しくいただける。
フルーツも美味しそう。
こんなぞんざいに扱われるソフトクリームは初めて見た。
と思ったらお菓子のようだ。
オバプロ
時間が来たのでオバプロの会場へ。
前座で男同士のプロレスが始まっていた。
盛り上がりに欠けた前座が終了。
おばちゃん登場!
伝統的な民族衣装に身を包み堂々とした足取りでリングへ向かうチョリータ(先住民族の血を引く女性)。リングに立つなり果敢に男性レスラーを威嚇し、攻撃をしかける。その威嚇の方法が独特で、両手でスカートの端を持ち、自らパンチラ。パンチラを喰らった男がひるんだ隙に次の攻撃を仕掛ける。
続いてくるくる周りだし、スカートを広げて攻撃。男はどこにも触れていないが打撃を受け倒れる。
しょっぱなから下ネタ全開で会場は大盛り上がり。
その後は飛び入り参加の白人がマスクをつけて参戦。
先ほどまでやる気のなかったおばちゃんが突然目の色を変えて襲いかかり、絞め技からのキッス攻撃で勝負有り!
試合が進むにつれ敵側も囚人に加えて不死身のミイラ男が参戦し、何度倒しても起き上がってくる。
最後はレフリーまで応戦し、反則見逃し、武器仕様なんでもありの大乱闘の末、めでたくチョリータが勝利をおさめた。
ちゃんとストーリー設定があり、プロレスと言うよりは吉本新喜劇を見ているような面白さでした。
外に出るとすっかり真っ暗。
こうしてラパス観光を楽しんだミゾヨコでした。