プーノからウユニへ
2016年4月1日 世界一周688日目
昨日ペルーのプーノで一泊したミゾヨコは、朝からバス移動を再開しボリビアのウユニ塩湖まで目指す。
昨晩はバス車内ではなく久々にベッドで寝られると喜んだが、夜中の3時にトイレで目が覚めて、それから寝付けずにいた。標高が3800mもあるのだから無理もない。酸素は慢性意的に薄く、深く眠れるほど身体がリラックスできないのだ。頭も少し痛くなってきたので痛み止めを飲んで朝を待った。
バスは出発して30分ほどチチカカ湖の辺りを走り、その後船に乗り換えて湖を渡り、向こう岸でまたバスに乗る事になっている。
船着場で日本人のMちゃんに出会った。少し話をしただけだけれど、とても気が合いそうな予感。(と勝手に思っているだけかもしれないけど)彼女が男だったら好きになりそうな男前野心家タイプだ。今回は一度日本に帰国して、また次の機会に中南米を旅するらしい。
彼女からチェ・ゲバラにまつわる観光名所を教えてもらった。交通手段はかなり少ないのだが、彼の最期の場所に行けるらしい。もともとキューバに行く予定もなかったので、歴史的英雄の足跡が残る土地がボリビアにあるのなら是非行ってみたい。
Mちゃんとお別れし、ボリビア最大の都市ラパスでバスを乗り換えた。バスを予約する時、何度も車内のWiFiが広告通りに使えるかどうかを確認をしているものの、またやられた。どうして繋がりもしないのにインターネットがついているなどと言うのか。もう怒る気すらない。
でも、今回はもう少しグレードを上げたバスにしたおかげで、広々したシートでゆっくり眠ることができた。
ウユニ村到着
2016年4月2日 世界一周689日目
早朝、バスがウユニに到着。日本語名のついたツアー会社の人と話しながら、いろいろと予定を決めていく。
ツアーは2回で50アメリカドル。日本円で6000円くらい。(2016年4月)昼間だけのツアーや、サンセット・サンライズと夜のツアーがセットになったものなどいろいろある。基本的に車一台を借り上げるスタイルなので、ある程度の融通は効く。ここにしばらく滞在し、鏡ばりの絶景写真を撮りたい。
宿にチェックインしてから一息ついて、早速10時からのツアーに参加することにした。昨晩よく眠れたと言っても、結構ハードなスケジュールにしてしまったと思わなくもない。しかし、早く鏡威張りの絶景をこの目で見たかった。だから出来るだけ早く出発するツアーを探して決めたのだ。
待望のツアースタート
トヨタの四駆に乗り込みツアーが始まった。
朽ち果てた列車
ウユニ村を出てしばらく進むと、列車の墓場と言われるところに来た。
元々はウユニ塩湖の塩と鉱物を太平洋に運び出すために作られた鉄道なのだが、19世紀後半にチリとの国境争いで負けてしまい、ボリビアは太平洋に面した領土を失ってしまった。その時行き場を失った列車がそのままになっているそう。
鉄の塊と化した列車は潮風にさらされてさらに朽ち果てていく。
その後は塩で作られたホテルにツアー客をピックアップしてツアー再開。
いよいよ塩湖へ
開けた真っ白な大地が現れ、水深5センチほどの浅瀬をどんどん突き進む。
今日のツアー参加者は全員日本人。なんと7人中3人が現役のキャビンアテンダント。ほかは世界一周しているカップル、同じく世界一周中の青年とミゾヨコという客層。
地球も反対側まで来ることができる人となると、仕事を辞めて長期で旅をしている人か、特殊な職種、新婚旅行などである程度の期間休むことができる人に限られてくる。
塩の塊はこんなの。
塩でできたモニュメント
日本の国旗もありました。
インカワシ
次はインカワシ島と呼ばれるサボテンの島に立ち寄る。
島、と言っても乾季になると湖の水は完全に干上がるほどの浅瀬のため、島という感じはあまりない。
こんなに標高が高く潮風にさらされる過酷な環境下で育つサボテンの生命力ったらすごい。
テーブルとベンチも塩で出来ている。
外では、別のツアーグループがハネムーンフォトを撮っていた。
ハネムーンで世界一周しながら各地で絶景ウエディング写真を撮るって素敵すぎる。
いざ鏡ばりへ
次は鏡ばりの景色を期待しつつ、水が残っている場所へ移動する。
ウユニ塩湖の面積は約1200㎢。栃木や新潟とほぼ同じ面積で、アメリカ大陸の中でも最大だそうだ。そんなに大きな湖なのに、高低差は50cmしかない超平坦な湖っていうのもびっくり。
おかげで遮るものが全くなく、地平線がどこまでも続く。風が止み、空が塩湖に反射されると絶景が出来上がる。
なかなか風は止まないが、それでもかなり綺麗で感動する。
夕焼けを待って、今度はうちのハネムーンカップルがドローンを使って撮影を始めた。
このカップルはドローンでハネムーン動画を発信している。撮影している時は「綺麗だろうな」くらいしか思わなかったのだけど、実際に動画を見せてもらったら感動して一瞬でファンになった。そんな彼らのバズった世界一周動画はこちら↓
彼らがドローンの撮影をしている間に残った5人は集合写真を撮る事になった。
実はこの写真をFacebookに投稿するまで、私はこれがなんのポーズか知りませんでした。海賊のやつです。
こっちは進化の過程でよく見る絵。
晩ご飯はあの動物
ツアーが終わり、グループの人たちと晩ご飯に行った。
なんでも屋台でリャマの肉が食べれるらしい。リャマは首が長いあの動物です。
クセもなく美味しかった。ご飯とサラダ食べ放題とポテト、お肉がついて22ボリ。
宿に帰ったのは22時過ぎ。明日は夜中の3時出発のツアーに参加するためすぐに就寝する。
このツアーを28秒動画にしたのがこちらです↓
鏡ばりの絶景を求めて
2016年4月3日 世界一周690日目
3時に集合。今日のツアーは日本人2人と中国人達。
真っ暗の中塩湖に到着。星は満点だが、残念ながら風が強く鏡ばりにならない。寒いので写真は撮らず、夜が明け初めてから動き始めた。
CDのジャケット風?
この頃すでに雨季は終わっていて湖が干上がっているところもあり。これから鏡ばりになる場所もどんどん少なくなっていくそう。
食事あれこれ
2016年4月4日 世界一周691日目
今日はツアーは行かずにゆっくりする日にした。星空を撮るカメラの設定を見直したり、メルカドを散策する。
ファ、ファミコンのカセットを発見!
知ってるゲームがなくて残念。
何を食べたかすっかり忘れたけど、この日の食べた物。
トマトのヘタ部分が堂々と盛り付けられているのがダイナミック。
標高が高くなってから食欲がなかったけど、身体が慣れてきたのかだんだんと食べれるようになってきた。今日は昼間からボリビアのワインをいただく。
2016年4月5日 世界一周692日目
今日はツアーの人数が揃わず、宿の周りをぶらぶらするのみ。
節約の為、食料を買い込む。2リットルのコーラが100円、フランスパンの詰め合わせが80円くらい。
ワインは25ボリ(約400円)
チキンカツ風定食20ボリ
夜からのツアーに行く予定だったが、体調不良者が出てキャンセルとなる。
トリックアートに挑戦
2016年4月6日 世界一周693日目
代わりに早朝のツアーに便乗させてもらう事になっていた。しかし、またしてもキャンセルが出てツアーが中止になった。標高が高く体調不良者が出やすい上に、時期的にシーズンからずれているので人が集まりにくいのだ。
それでも、なんとか昼間のツアーは人数が集まり行くことができた。
そして今日のガイド兼ドライバーはラッキーな事にトリックアートが上手な人だった。
遠近法を使って面白い写真に挑戦するのが面白い。
恐竜と戦うミゾヨコ。全然威力のなさそうなへなちょこキック。
大きなプリングルスにもたれかかるミゾヨコと、それを後ろで支える人。
撮影風景はこんな感じで
出来上がりがこう
他にも恐竜とみんなで戦ったり
帽子の中から飛び出してみたり
小人をいたぶってみたり
いろんなトリックをして遊んだ。
ライトを使って
2016年4月7日 世界一周694日目
今回はライトを使ってのアートと星空にチャレンジ
全くの無風にはならかったが、なんとか宇宙ぽくとれた。
夜が明けてウユニツアー終了。
ちなみに荷物の関係で三脚はこのメーカーにしました。
帰り道。ここは塩を作っている地域らしい。いつかここの塩がなくなってしまう日が来るのだろうか。
こうして、ミゾヨコのウユニ塩湖絶景ツアーは終了したのであります。