この記事は2015年に書かれたものですが修正して更新しています。
2015年の為替は1インドルピー=1.6円です。
14年シーズン3回目のマラソン大会
2015年1月4日 世界一周486日目
一時帰国を決めてインド滞在も残すところ10日を切ってしまった。ジャイサルメールでずっとくすぶっているのもつまらないので、結婚式に招待してもらったSちゃんがいるアフマダバードのマラソン大会に参加することにした。今シーズン3回目のマラソン大会は10kmに決定。
アフマダバードはグジャラート州の首都、私が今滞在しているジャイサルメールの隣の州。
バスで約10時間のところにあります。
現地へ移動
前日にバスで移動し、朝4時にアフマダバードの駅に到着。
駅には夜でも沢山の人がいるので、比較的安全。ていうか、こんな夜中にも関わらず人が結構います。
レースは6時半スタート。しばし時間があるのでチャイでも飲みながら少しゆっくりしていました。
すると
「リキシャ?」
「マダム、リキシャ?」
詰め寄ってくるリキシャドライバーはスルーして、とりあえずリキシャの値段交渉の前準備として今日の会場の場所を確認する。
トラブルはいつも突然に
確か、googleマップに保存してたはずがどういうわけか・・・
保存されてない!
こんな変な時間にオートリキシャに乗るだけでもぼったくり率が上がるのに、場所も説明できなかったら絶対やばいやつじゃん。
軽くパニックに陥り、必死に記憶をたどるミゾヨコ。
えっと、えっと、確かここから10キロも離れてない西の方・・・・・
マップ上でざっくり位置はわかるんだけど、適当に行くにはまだ真っ暗すぎる。どうしよう。ていうか、これから10キロ走るのに、会場まで10キロ走って行くなんて意味わからんし。
あ、そう言えばホームページに書いてあるか・・・・・
恐ろしくスピードの遅いインターネットで検索して、ホームページを見つけた。
ええっと
Tシャツとゼッケンのピックアップポイントしかいてないやーん!!!!
ピックアップのイベントは昨日のはずだからスタート位置が違う可能性は大いにある。しかし、スタートの場所は見つからないのだ。
いやいや、そんなはずない。
気を取り直して一緒に行ってた友達とともに目を皿にして読み漁るも全くわからず・・・・・・。
普通、こういうのってマップのリンクついとるじゃろ?ここは一応IT大国のインドだよ?
愚痴ったところで仕方がないので今度はフェイスブックから検索を始めた。
あったあった、「B safal Half Marathon Amdavad」
で投稿をさかのぼって行って出てきたマップがこれ↓
なんじゃこr!?
グジャラートのローカル文字だけ!?!?!
インド公用語のヒンディー語も無ければ(どっち道私も読めませんけど)、英語も無いんかい!?
やばいなー。これ見せてリキシャに連れてけって言っても、いいようにぼったくられるだろうしな・・・・・・。
時間は刻一刻と迫ってくるけど、こういう場合はもう少し行き先を明確にしなければ。さもなくばドライバーが適当に探しながら行くことになり、最悪はぼったくられた上にスタートに間に合わない可能性もある。
すると、今度は大会HPに「ヘルプホットライン」てのを発見した。
こんな時こそ、助けてもらわんと♪
すでに時計は朝5時半を指していたので急いで電話すると・・・
電源切れてて繋がらない(泣)
くそー!このヘルプラインは一体何から私を助けてくれるんや!?
お先真っ暗なところ、とりあえず現地で私たちのTシャツやらを受け取ってくれてたマラソン友達のSちゃんに状況を説明した。すると電話でSちゃんからリキシャドライバーに会場の行き方を説明してもらえたので早速出発!
マラソン会場に向けて
赤道近くのこの辺りは冬といえど気温は高い。それでも、乾燥した朝の街は少し肌寒かった。静まり返ったアフマダバードの街中をミゾヨコ一行を乗せたオートリキシャが爆走する。
が、これまた半分ほどのところで、ストップ・・・・。
なんと、交通規制がすでに始まってしまい通行止めになっているらしい。
残るはあと、4キロ。歩いたら1時間弱かかるし、もうレースに間に合わんじゃん!
もう絶体絶命かと思いきや、機転を利かせた友達が通りがかりのスクーターをヒッチハイクし始めたではないですか。まじで?知らない人のバイク?これそのまま拉致られるやつだったらどうするん?
レース不参加 OR 拉致?
しかし、もう迷っている暇などなかった。まるでミゾヨコ一行を待っていたかのようにバイク二台のヒッチハイクに成功した。友達があてがってくれたインド人は、私の膝蹴りがあればなんとか私の言うことを聞くであろう弱そうな男だった。もうなるようになってまえ!!
こうして通りすがりのインド人のバイクにまたがりさらに先を進む。
「ちょっと!もっと飛ばさんかい!」
前を走る友達のバイクと少しずつ距離が空き不安がよぎる。最悪の場合はバイクを飛び降りる心の準備までしていたが、徐々に大会のTシャツを着たランナーも見えてきて会場が近づいているのを感じた。ギリギリだけど間に合うか?
ところが、少し安心してきた矢先、またよくわからないところで降ろされた。どうやらこの先はオートリキシャで行けるらしい。
そしてまたオートリキシャを乗り継ぎ、なんとか会場らしきところにたどり着くことができた。
一行は全速力で会場を駆け抜ける。Sちゃんと合流できたのはスタート5分前。急いで荷物を預け、ゼッケンをつけてスタート地点へ向かう。
スタート地点
ランナー達が吸い寄せられている方向に走っていくとアスファルトの道になり、周りが賑やかな応援モードになっている。なんとかたどり着けた安堵感と、マラソン大会特有の雰囲気で一気に高揚感が高まる。大量のランナーに紛れて、ストレッチしながらスタート地点まで進む。
すると、なんだかゲートっぽい所を通過・・・。
あれ、これゲートだけどなんでみんな歩いてる?
あ、スタート地点はまた別なんだね?
いつでも走り出せるほどにテンションは上がっているのに、全くスタートが見えてこないことに拍子抜けしたまま進む。
そこからまた500m程歩くと、集中力が切れ始めてなんだかもよおしてきた。
どうしよ?トイレもないし。
でもさ、まあ、ここはインドだし・・・。あたりは真っ暗なので道はずれの木陰までいったら誰もいないでしょ。ちゃっと隠れて、しゃっと用を足しちゃえば全然問題なし!
ということで、コースを外れて暗がりの駐車場で放尿。
はあ〜すっきり。
そして、コースに帰ってきたら、なんとなく走ってるようなインド人がちらほら。あ、スタート遅れるとやばい!とりあえずみんなが走ってる方向に走り出す。
インド人をかき分けジグザグ走行しながら前に進む。
進む・・・・・・・・・・。
進む・・・・・・・・・。
更に500m程走っても
スタートラインがない!!!
そして周りのランナーも普通に走ってる!?
も、もしかして、
まさかもしかして、
やっぱりあの初めにみたゲートがスタートだったんかーい!?!?!?
えー!?そんなに沢山人もいなかったのにバラバラになってみんな歩いてたじゃーん!お前ら最初から走る気なかったんかーい!!!!
いつの間にか
とんだフェイントを食らったミゾヨコはスタートから1.5キロは過ぎたであろうところから本気モードに切り替え爆走。
折り返し地点を経てさらにスピード上げてひた走る。
エベレストトレッキング(高地トレーニング)からは随分経ってるけど、今回は少しは練習したかいがあって体が動くぜ!
どんどんランナーを抜いて進むと、沿道から大音量のインドミュージックとともに応援があり、さらに高揚感が高まる。
そして、ゴール手前からさらにスピードを上げて
ゴーーーーール!
「おえええええー!」
レース後
最後に追い込みすぎた。低血糖だろう。急激に吐きそうになり、道端に崩れ落ちたミゾヨコ。気持ち悪いし、まだ肩で息する状態。それでもストレッチをしながらクールダウンのために少しずつ歩き始める。
続々と他のランナーもゴール。しかし、あのゆるゆるなスタートは何だったのか。
完走賞のメダルをもらい自分のタイムを聞きに行ったけど、どこに行ったらいいかわからずしばし彷徨う。
突然のアナウンス
結局見当たらなかったので、Sちゃんがハーフマラソンから帰ってくるのを待ちつつチャイ飲んでクッキー食べてくつろぐことにした。
そしたら
「みじょよこー」
「みじょよこー」
ん?
いま、誰か呼んだ?
メイン会場のスピーカーから私の名前が呼ばれて、る?
「第7位 みじょよこー。会場にいたら上がってきてください」
うえええええええ!?
スタートから長い間タイムロスしたし、
何よりコースアウトして野〇ョンしちゃったのに7位?!
えー?!?!
意味が分からんまま、とりあえずメイン会場に行ったら
本当に7位でした。
いったい何人の女子がいたのかはわからないけど、年代別の中でこの順位だったみたい。
こんなことなら、もっと早く到着して最初から頑張れればよかったな〜。
そんなミゾヨコのタイムは10Km55分でした。
インドは女子マラソン人口が少なすぎてブルーオーシャン状態です。いやマジで。
場所:アフマダバード インド
距離:10km
路面:アスファルト
安全度:治安良い。
備考:大会HPB safal Half Marathon Amdavad
Sちゃん宅
その後はSちゃん宅でしばしくつろぎ、前回の結婚式のお返しにもらったサリーを着せてもらいました。
この頃、26日間に及ぶトレッキングのおかげで10代の頃の体重まで落とせました。膝の爆弾が破裂する前にこの位までまた痩せたい・・・。
変なもの発見
バスの時間まで少し町をぶらつくことにしました。
そして、何だか変なもの付けたバイクを発見。
周りを見渡すと30台に1台くらいは風よけみたいなシルエットの棒がついてる・・・・・
なんだこの風よけチックな風よけれないパーツは!?
通りがかりのインド人に聞きまくりました。
そして調査の結果、凧の糸よけだと言うことがわかった。
インドは凧揚げがポピュラーな遊びらしく、日中はあちらこちらで凧揚げしてる人を見かける。
日本みたいに、凧揚げは広い場所で!というルールが無いので、電線があろうが車が走っていようが凧揚げ放題で、凧揚げをこよなく愛する人にはまさに楽園だ。
そして悲しいことに、この糸に引っかかってバイクが事故してしまうことも多々あるそう。それを防ぐのがあのワイヤーだったんです。ドライバーに引っかかって事故にならないように、凧糸をガードするものだったのです。
ところ変われば必要なバイクパーツも変わってくるのだと知ったミゾヨコでした。
14年度1回目の大会はこちら↓
14年度2回目の大会はこちら↓
“えっ!?コース途中の道端でアレしましたけど、それでも入賞!?!?マラソン@アフマダバード India” への1件のフィードバック