新人看護師で追い詰められている貴方へ
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失敗して先輩に怒られる、仕事が覚えられない、あれこれ覚える必要があるのはわかっているけど日々の仕事が大変で振り返りもできいない、怖い先輩にいつもビクビクしてしまう、責任の重さに押しつぶされそう。努力しているのに認められない。だんだん追い詰められてくると、不眠になったり、涙が止まらなかったり、動悸がしたり、せっかくの休みもゆっくり休めない・・・・。そもそも、なんで自分がこんな目に合わなければいけないの?こんな筈じゃなかった、もう仕事やめたい!という貴方の心が少しでも楽になればと思って書いています。

1、女社会を心得る

女というのは常に自分が幸せである事を周りと比べて確認する生き物。それゆえ女性の多い職場は「仕事」だけで評価されるのではなく、その人の人格、バックグラウンド、学歴、彼氏や結婚の有無と相手のスペックなど、仕事とはかけ離れたどうでもいいことも詮索され比較されたり評価される対象となります。また攻撃的な女、人の悪口が大好物の女、自分の事しか考えない女など、一般社会ではとても適応できないような人でも人手不足の看護業界では重宝がられてしまうのです。この様な職場で生き残るにはどうしたらいいのでしょうか。看護の世界では真面目な人や無知で何も知らない人が時にバカを見ます。一見給料が高いと感じる貴方の職場も、心身ともにボロボロにして、私生活を犠牲にしたその対価として本当に満足のいく程のものでしょうか? 使い古しのボロ雑巾になってしまう前に、うまく新人時代を切り抜けて、出来るだけストレスのない環境を自分で作りましょう。

自分のリア充を話さない。

新人のうちは彼氏や趣味で充実している私生活を自慢しない。仕事ができないうちに私生活が充実している事を先輩に知られると「休みの日はこんなことしてるんだって、だから仕事ができないのよ」等々つまらないヤジの対象になります。寂しい私生活を送っている先輩の地雷を踏んでしまないように「休みの日は疲れてずっと部屋で寝ています」と言いましょう。基本的に自分よりつまらない私生活を送る人は、笑われることはあっても攻撃の対象にはなりにくいのです。

プライドは捨てる

全く自分の身に覚えのない事で言いがかりをつけられたらしっかり言い返すべきですが、少しでも自分に非がある場合は「はい、わかりました。ありがとうございます。」と受け入れてあげましょう。「そんなこと聞いていませんでした」と他人の責任にする様な反抗的な態度をとることで、貴方の印象はよくなることはありません。新しく教わったことは「〇〇の場合はこうするのですね。ありがとうございます。」と言って、メモに残して2度と同じ事を言われない様にすればいいだけのことです。

「そんな事もできないの?」「言われないとできないの?」等さらに煽ってくるバカに反論するのも更に炎上するだけ。自分のことでも背一杯な先輩は、後輩を指導できるだけの器がまだないので、自分の不甲斐なさを誤魔化したいのです。そういう人には絶対に言い返さず、刺激しないのが一番被害が少なくすむ方法です。仕事ができる様になれば先輩の態度も激変してくるはずです。

聞こえるように陰口を言われる。笑い者にされる時は無心になる。

笑い者にされるのはひどく傷つきますよね。そう言う時は心を無にして客観的にその人を観察してください。そう言う人は人の欠点を見つけて笑い者にすることによって自分を優位に立たせ、満足しているのでしょう。また誰かの文句を別の人に言う事で、そのコミュニティーでの威厳を保ちたいのです。そう言う話が聞こえてきたら『どうもすみません』と聞いている事をアピールしてみましょう。何も言えないはずです。

よくいるのが、他人の言動を面白おかしく茶化して楽しんでいる人。うわさ話ばかりしている人。第三者として聞いていて面白いと思うこともありますが、正直そんなつまらない事まで拾い上げて笑わなければメンタルが保てない、その女の事が可哀想に思います。

郷に入れば郷に従う

学校では最新の看護技術を学んできたと思います。例えその職場でやっていることが古くさく根拠のないやり方であっても、口を出すのはやめましょう。特に個人病院ではおまじないレベルの技術がまかり通っていることもあります。その裏には新しい事を勉強したくないという怠慢だけでなく、コストとの兼ね合い、医師の方針など様々な要因があります。いちいち口を出すと生意気だと思われるので、黙って言われた通りにやって下さい。どうしても患者さんのために変えたいことがある場合は、自分が一人前になって周りに認められてからにしましょう。

仕事のコツ

人間は忘れる生き物、「こんな事まで?」という事もメモにとる

もし貴方が仕事の覚えが悪いと悩んでいるのなら、一度全ての手順を書いてみることをお勧めします。教える立場になってよくわかる事ですが、一から十まで説明したことでも実際記憶に残るのは3割ほどと言う事。聞いている時は忘れるわけがないと思う簡単なことでも、量が増えると忘れていることが多々あります。手技ひとつとっても、目的やその準備から片付けまで自信を持ってできない事は、必ず全てメモを取りましょう。例えば、必要物品は書いたのに物が置いてある位置を忘れた、とか、後始末の仕方を忘れたとか。見て覚えたつもりでいても、実際には同じことをひととおりやってアウトプットしなければ覚えれないのです。
出来ればそのメモを、教えてもらった人に振り返りの意味で見てもらいましょう。言い忘れたことや、書き忘れた事をここで確認することで、後「言った」「言わない」のトラブルも減ります。

準備をしっかりと

先輩より少し早めにきて仕事の準備をしましょう。朝の時間が一番ゆっくり情報収集ができます。予定の立て方がわからないときは先輩や同期がどの様にしているか聞いてみてください。まず今日1日でやるべき項目を明確にしましょう。優先順位を明確にして、できる事から1日の時間ごとに予定を入れていきます。同じ時間に点滴や他の処置が重なった場合は周りに相談して調整します。定期的に予定を見直し、やり残したことを確認しましょう。忘れそうなことはタイマーを使ったりメモを貼ったりして少し大げさなくらいにしておくと、周りに助けてもらえるかも知れません。

謙虚な気持ちを忘れずに

新人のうちは教わることばかりで本当に大変です。指導者が変われば違う事を教えられ、一体誰が言ったことが正解なのかわからなくなる事もあります。特に1年目は先輩の目が集中し、一番苦しい時です。指導内容によってははらわたが煮え返る様な理不尽な事もありますが、本当に怖いのは見放されて教えてもらえなくなる事です。ミスをしても謙虚にしているうちは思わぬ攻撃を受けても周りは味方になってくれます。ここは女優になったつもりで教えてくれた人に感謝しましょう。

最後に

新人から3年目までは仕事を覚えるのが必死で、途方に暮れてしまう事もあるかも知れません。しかし貴方が憧れている先輩も、淡々と仕事をこなして悩みがなさそうに見えるあの人も、みんな多かれ少なかれ大失敗をし、理不尽な扱いを受け、トイレでそっと泣いていた経験があるのです。また今はわがまま放題のお局様も、いつか必ず裁きを受ける時が来るのです。

貴方の今の辛い経験は、これからの人生で必ず糧となる時がきます。自分自身が納得するまでそこで仕事を覚え、立派な看護師として役割が担えるようになった頃には今よりも確実に居心地が良くなっているはずです。それでも居心地が悪ければ、胸を張ってやめてしまいましょう。劣悪な環境で生き残れた貴方は、次にどんな病院に行っても耐えられるでしょう。

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