世界遺産ニルギリ山岳鉄道からのインドの結婚式に乱入→チェンナイで病院に行ったら帰れなくなった話。
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続く体調不良

2014年6月29日  世界一周295日目

南インドの避暑地で本場のお茶とチョコレートを嗜んだミゾヨコですが、実はゴアあたりでひいた風邪がいまだに治らず頭痛が続いていました。日頃は痛み止めに頼らないミゾヨコが、数日間ロキソニンを内服しているというと信憑性があるでしょうか。恐ろしいマラリア的な高熱は無かったものの、こうも長引くとさすがに辛くなってきました。色々調べていると慢性鼻炎気味のミゾヨコには、蓄膿症も当てはまっているような気がして不安になってきたので、持ち合わせの抗生剤を投与開始しました。


頭痛があるものの、他はいたって元気だったので宿探し開始です。昨晩は適当に予約した「グリーンアップル」という宿に泊まりましたが、窓もない牢獄部屋のような作りだったので引っ越しすることに。新たに予約したところにたどり着くと、実はWifiがないことが発覚しまた振り出しに戻る。

最終的には1,000ルピー+TAXで見つけた宿にチェックインしました。

宿からの眺め

ここでミゾヨコのルーチンをお伝えしようと思います。まず部屋の鍵がちゃんとかかるかどうかや、外部からの侵入経路がないことをチェック。その後にシーツが清潔なものかどうか確認。日本ではノリのかかった真っ白なシーツが当たり前ですが、貧困国では油断をすると使用済みのシーツのままということが多々あります。wifiやシャワーのお湯が出る時間帯等の設備の確認を行います。

この日はあからさまに裏返しにしただけの枕カバーと前泊者の匂い付きベッドシーツを交換してもらいましたが、これがもっと安い宿になってくると洗いたてかどうかもわからないシーツを持ってくるので持参のトラベルシーツに包まって寝ます。

マーケットをウロウロ、南インドに入るとバナナの種類が増えました。北には無かった茶色いバナナ。

ニワトリが売られています。

卵用でしょうか。食用でしょうか。

おそらく大きく食べ頃になるまではペットとして飼っているのでしょうが、なついてしまったらタイミングを失いそうです。せめて卵を産むメスであってほしい。

その後は久しぶりに近代文明の食事サブウェイでサンドイッチを食べ、早々に宿で待機し翌日の移動に備えました。

ニルギリ山岳鉄道

2014年6月30日  世界一周296日目

今日はインド最古の登山鉄道のひとつでもある世界遺産 ニルギリ山岳鉄道 に乗りました。

ニルギリ山岳鉄道(ニルギリさんがくてつどう)とはタミル・ナードゥ州ニーラギリ県(ニルギリ県)に敷設された鉄道で、インド最古の山岳鉄道のひとつである。2005年からはダージリン・ヒマラヤ鉄道とともに、世界遺産「インドの山岳鉄道群」を構成している。
1845年に計画が持ち上がり最終的にはイギリスの手で敷設が行われ、1899年6月にマドラス鉄道会社の経営で一般向けのものとなった。この鉄道はメットゥパラヤムとウダカマンダラムを結んでおり、山岳部の駅は標高 2,200 mにある。この鉄道はインドで稼動している最後の蒸気機関車鉄道のひとつである。

Wikipedia

チケットの買い方等は忘れてしまったのですが、オフシーズンであったとこもあり、すんなり当日券購入できたと思います。

列車は頻繁に来ないから、駅の構内もヤギの散歩コース

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まだまだ列車は来そうに無いので、構内にあった食堂でお腹を満たします。

段々と人が増えてきました。

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やってきました。

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ドアの開閉は外からw

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同席はインド人ファミリー。

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全く英語が話せず、折り紙でコミュニケーションを図ろうと試みるも

鶴の折り方を度忘れし失態

Kちゃんがその場を取り繕い、なんとか鶴の折り方を思い出しました。

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外は段々畑の緑がきれい

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お茶畑が青々としていて美しかったです。

クヌールに到着

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ここにきてやっと蒸気機関車を撮れました。

結婚式

明日はチェンナイにむかう列車に乗るため、Mettupalaya駅近くのホテルで一泊しました。

すると、丁度このホテルで結婚式をやっているらしく、フロントのお姉さんが声をかけてきてくれました。

「誰でも入っていいんだからあなた達ちも見てきたら?」と・・・・・・・

えー知らない人の結婚式にお邪魔はさすがにできんやろーーーー!

なんて一瞬謙虚になったけど好奇心が勝ってしまい、早速覗きに行くと

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おーやってるやってる!

外国人を見たことない人たちが目を白黒させながらミゾヨコたちを見ている。晒し者は慣れっこな一行は全く気にせずへらへらしながら許可を得て写真を取らせてもらいました。

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そしてしばらくすると、ミゾヨコに疑問が湧きたちました。

このカップル、全く笑わない・・・・・・・・

と言うか、花嫁なんてかなり悲しそうな顔して。

結婚という幸せの絶頂であるはずなのに、二人ともよそよそしくハッピーオーラなんて皆無。

インドではまだまだ親の決めた結婚が主流らしくカーストだけでなくお互いの家柄、肌の色などを総合して親が結婚相手を決めます。

特に南インドではその風習が根強く、高学歴で海外生活の経験があってもその風習を守っているそうです。

特に女性側の親は子どもの結婚相手が決まらないと結納金を沢山払ってでも結婚させたがるそうで、男性側の親もどれだけ結納金が入るかによって相手を決めるそうです。

インドの親子関係は日本よりもかなり強く、信頼する両親が選んでくれた人となら喜んで結婚するといった人も多いとのこと。

だからそれまで真剣に付き合っている彼氏・彼女がいたとしても、「結婚は別」と最初から割り切っていて両親からお見合いや結婚話が出た途端に「親が決めた人と結婚するから別れよう!」ってことになるらしい。

日本じゃ全く考えられない。

さて、このカップルの心境はどうなのか・・・

その後

このブログを見てお便りをくださった人より、インドの結婚式では笑わないのが慣例だと教えていただきました。しかしミゾヨコ、この後にも結婚式に招かれたり勝手に潜入しましたが、こんなに笑わない結婚式はありませんでした。

笑わないのは田舎のしきたり?

謎の多いインドのしきたり。祝い事なのに笑ってはいけないなんて、ある意味罰ゲームです。

頭痛悪化

その晩からまた頭痛が悪化してきて、たまらず保険会社に連絡をしました。残念ながら今いる街は田舎すぎてキャッシュレスサービスを受けれる病院が無いとのこと。仕方がないので薬局で痛み止めを新たに追加で購入し、だましだましチェンナイまで移動することとなる。こういう時本当にありがたいのが、一人じゃないってこと。英語も喋れず何もできないおっさんだけど、誰かがいてくれるだけでもありがたい。

無事にチェンナイ到着

痛み止めのおかげで夜間の移動もよく眠れた。今度は宿探しのために動き出します。

俺もバックパッカーだぜって言いたいK氏(すぐ腹壊す)

大荷物を頭の上に載せて運ぶ人達。

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これもよくある風景

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初めてこれを見たとき、日本から送った荷物の箱がボッコボコになっている理由がわかりました。

線路やホームに投げ飛ばされた荷物たち・・・・・・。そりゃ荷物の紛失トラブルが多いわけだわ。


チェンナイ駅前はデリーよりこぎれいで、もっと整備されている感じ。

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丁度配水現場に遭遇

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北インドは水のツボがステンレスだったのに対してこちらはカラフルなプラスチック

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色みだけだとなんか楽しそうなことしてるように見えちゃいます。

保険を使って病院受診

海外旅行保険の窓口に連絡し、受診できる病院の住所を教えてもらい早速行きました。

インドは物価が安いため近隣諸国からわざわざ手術を受けにくることもあるそうで、こちらの病院にもアラブの富豪のような方達が受診を待っていました。

こちらではキャッシュレスで対応できると聞いていたのに、初診は700ルピーをキャッシュで請求され最初はもめました。払えるけど保険会社への手続きが増えるし、まだまだ旅は続くので不要なレシートを増やしたくなかったんです。受付、保険会社、他のエージェントを挟んでいるので話がややこしかったけど、もう一度保険会社に連絡することでとりあえず話が通ったようでこちらからの支払うことなく受付終了。

長い時間待たされるのは日本同様。イギリスで働いていたという女の先生に見てもらい、痛み止めと抗生剤で様子を見るようになりました。

薬をもらう時にもまたキャシュで払う払わないのやり取りを一通りして、ひと段落。やっと帰れると思った時、恐ろしいことに気がついてしまいました。

宿泊先のホテルの詳細を全く持って来ていないことに

彷徨うミゾヨコ?

どうするミゾヨコ。

とにかく頭痛をなんとかしたくて病院に来たが、そのあとのことを全く考えていなかった。携帯は保険会社とのやりとりで充電がなくなり、予備のバッテリーも持ってなかった。(泣)

ホテルは少し郊外にとったからとても歩いて帰れる距離じゃない。普段から割と地図を見ながら行動するミゾヨコ。だいたいこの辺りって分かるはずだけど、今回は初日ということもあってまだほとんど土地勘がない。確か大きめのショッピングモールが2キロ以内にあったような気がするけど、そこから北なのか南なのかさっぱり見当がつかない。タブレット端末は持っていたがwifiなんてあるわけがなく立ち尽くしていた。

やばい、マジでどうする・・・・。

絶体絶命。動揺しながらも必死に考えるがいい案が浮かんでこない。痛み止めでぼーっとするし、何よりチェンナイの気温は湿気を伴う35度の夏日。吹き出る汗とのオートリキシャの排気ガスで余計と息苦しい。客引きドライバーが声かけてくるが、ホテルからここまで連れてきてくれたインド人であるわけなどなく、万が一そんなミラクルがあったとしても私には見分けられないほどドライバーの顔なんて見ていなかった。

どこへ帰る?

半ば認知症の徘徊患者のように呆然と立ち尽くすミゾヨコ。誰も私がどこのホテルに泊まっているかなんてわかりようもない。露頭に迷うとはこんな時に使う言葉なのかもしれない。

女神あらわる

病院の玄関で立ち尽くしていると一人のアジア人女性らしき人が出てきた。

こんな時、とりあえず声かける優先順位はやはりインド人よりはアジア人。日本人であってほしい、そう願いを込めて話しかけた。

なんと彼女は日本人駐在妻で、これから家に帰るところだというではないですか!

訳を話すとwifiのあるカフェまで連れて行ってくれるとのこと。

おしゃれなカフェで優雅にお茶と見せかけて、必死にメールのパスワードを思い出し宿の予約メールを探し出しました。

住所を調べると、彼女の自宅と方向が同じということ。彼女の計らいでドライバーにお願いして無事にホテルまで帰ることができたのでした。

はーよかった!

トラウマから、速攻ホテルの詳細を写メしたのは言うまでもありません。

おさらばインド

2014年7月3日  世界一周299日目

今日はチェンナイ最終日。ミゾヨコ一行の大蔵省であるKちゃんが「海外で美味しい日本食レストラン」のランキング上位のお店に連れて行ってくれました。たまにこう言うボーナスがあるからミゾヨコ添乗員も頑張りがいがあります。感謝!お値段の方は二人で100ドル位だから日本と同じくらいでしたが、インドでこのクオリティーが食べれるのは驚きでした。インドが滞在が長い分おにぎりも半泣きレベルです。チェンナイで日本食を欲した方はこちらへどうぞ→RakuRaku-Radisson Blu

その後はインドのハーレーダビットソンと言われているロイヤルエンフィールドのお店を発見し、はしゃぐK氏。この数ヶ月後、彼の希望でこのバイクの輸入を手伝うことになり大変な目にあわされることなど知る由もないミゾヨコ。

そして一行はチェンナイからスリランカに移動するのでした。

「今日のおまけコーナー」

 特に需要があったわけではありませんので今回が最終回です。

お題:オートリキシャの正しい牽引方法

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オートリキシャでホテルに帰る途中、隣のリキシャがエンスト寸前に私たちの運転手に助けを求め、しばしこの状態でリキシャを押していました。

なんともダイナミック(笑)

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