映画「あまくない砂糖の話」の感想と砂糖の害まとめ
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この記事では映画「あまくない砂糖の話」の感想と、砂糖の害についてわかりやすく説明していきます。

「あまくない砂糖の話」

この映画はオーストラリアの俳優デイモン・ガモーが自分の子どもが生まれるのをきっかけに砂糖の危険性について改めて考え、自らを実験台にして砂糖が心身にもたらす影響を明らかにしていくドキュメンタリー。

オーストラリア人の平均砂糖摂取量は一日で160グラムと言われています。ちなみに日本人の平均は69グラム。(引用:ナショナルジオグラフィック

低脂肪の乳製品、穀物シリアル、フルーツジュースといった世間一般的にヘルシーだと言われている食物にも、大量の砂糖が使われている。ハンバーガーなどのジャンクフードを食べず、これら健康に良さそうな食品を60日間食べてその変化を追っていく映画です。

予告はこちら↓

この映画をおすすめする人

ダイエットが続かない(→私)

甘いものが好き(→私)

食べてないのに体重が減らないと思っている(→私)

精神を安定させたい(→私)

ということで、全てミゾヨコは当てはまります。

あとは、肉や魚を食べないベジタリアンの人が何故太っているのか不思議な人へ

脳内報酬系とは

脳内報酬系という言葉を知っていますか?

脳内報酬系とは「幸福感」を得るために脳が取り入れるべきと判断した刺激のことです。

例えば食行動・性行動など、人間が生きていく上で必要な行動を「快楽」と感じる機能が本能として備わっています。

幸せそうに食べる女性

そのほか、成功体験・タバコやアルコール・買い物など様々な行動で脳内ホルモンが活性化し快楽や幸福感を感じることが出来ます。

買い物してストレスを発散する男性

この脳内ホルモンが枯渇すると、人は落ち込んだり、イライラしやすくなります。長期間この症状が続くと医学的にはうつ状態と言われるようになります。

砂糖

その中でも、砂糖は簡単に脳内報酬系を刺激することがわかっています。その作用は、コカインなどの禁止薬物よりも強力と言われています。なぜなら、糖質そのものが脳神経の重要なエネルギー源だからです。

チョコレートや甘いジュースを摂取することによって血糖が上昇し、脳に必要な栄養源がスムーズに運び込まれます。すると脳内報酬系が働き、脳から「幸福感」を感じる物質が分泌されます。

お腹いっぱいに食べると満たされた気分になったり、甘いものを食べた後頭がスッキリした気がするのはその為です。試験前にチョコレートを食べるのは、頭に栄養を送り集中力を高める為、理にかなっていることなのです。

しかし、脳はすぐにその刺激に慣れてします。同じ量の砂糖では足りなくなり、血糖が下がると次第にイライラするなどの禁断症状が出てきます。その為「幸福感」を得るために、脳はさらに沢山の甘いものを欲するようになるのです。

イライラする男性

現代社会では砂糖を含む食品が簡単に手に入ってしまう為、薬物よりも砂糖の方が中毒になり易いという結果が出ているのです。

この中毒から抜け出すためには、日頃から甘いもので快感を得る食生活自体を変えなければいけません。

血糖値

また、血糖値という側面から見てみると、GI(グリセミック指数)の高い食品を摂取するほど食後血糖値の上昇が激しくなり、より「幸福感」を得やすくなっています。

そのGI地の基準になっているのがブドウ糖です。これを摂取した時の血糖値の上昇を100として、他の食品の血糖値の上がり具合を比較しています。

GI値が高いもので有名なのは、白米、じゃがいも、白いパン、シリアルです。

そしてGIが高い食品ほど、血糖を下げるために膵臓がフル稼働してインスリンを作ります。インスリンが分泌されると、使われなかった余分な血糖(エネルギー)は体内に蓄えられるようになります。その結果、体重が増えてしまうのです。

ベジタリアンでも、甘いもので栄養を取っていると肥満になってしまうのはこれが理由です。

この血糖値の急上昇を「血糖スパイク」と呼び、インスリンが分泌されるまでの間の高血糖状態が、血管系へのダメージを与えることもわかってきました。

甘いもので栄養をとることに、いいことなんて何もないんですね。

映画の感想【ネタバレあり】

それまで健康な食生活を送ってきた彼が、砂糖生活を始めて異常な気分の高揚感、頭痛、倦怠感などの症状が見られるようになり、砂糖の取りすぎが心身ともに悪影響なのがよく理解できた。

しかしながら、現代の食生活から砂糖を一切抜いて生きていくとことは不可能なので、自分のできる範囲でもう少し気を使って行こうと思った。

この映画で興味深かったのは、砂糖の過剰摂取が体に有害である報告がされる一方で、食品会社では売上を増やすため、いかにして消費者を砂糖中毒にするかの研究がされていること。

ジュースやお菓子に砂糖を沢山入れると、それだけ売り上げが伸びていったということ。食品に砂糖を追加し続け、売り上げが下がりはじめるその限界値を研究していたそうです。そして「砂糖の限界値」という考え方は、今では他の食品に応用されて、お菓子、ジュース、パスタ、ソースなどあらゆる食品業界の売り上げに大きく貢献しているということ。

もうひとつ、彼は摂取カロリーと運動量を砂糖生活を始める前と変えていない。しかし砂糖生活を続けるにつれて肥満体型になり、肝臓の機能が悪化しているといういこと。

太る原因は摂取カロリーではなく、糖分であることがわかりました。

もっと砂糖について知りたい方はこの映画を見てみることをおすすめします。

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