マウントアブーでハーフトレイルマラソンに参加しました。
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  ミゾヨコ

この記事は2014年に書かれたものですが修正して2019年に更新しています。

   まる

2014年の為替は1インドルピー=1.6円です。

マウントアブーまでの道

2014年3月9日  世界一周182日目

おさわりインド人をぶった切り、なんとかマウントアブーの玄関口であるアブーロードに到着したミゾヨコ。

実は、オームカレシュワールで地元の人に出された物をずっと食べていたせいか、お腹の調子が悪かったんです。

日本は食器は必ず洗剤で洗いますが、ここインドでは濁った水で洗い流すだけってのが当たり前なので、運悪く変な菌でも入ってしまったのでしょう。

幸いにも発熱や耐えられない腹痛はありませんでしたが、食べたらすぐお腹がゴロゴロしてきてトイレへ直行状態。

駅から街までは30キロありますが、あっさりもうすぐ出発のローカルバス(21ルピー)が見つかり、無事に乗ることができました。

マウントアブーは、字のごとくですが山の上にあり少し標高が上がっています。

山道をくねくね上がっていきトラックを追い越す。

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お、お昼寝タイム!?

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こっちでは人も荷台に乗ります。

そして

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バスの中でもお香をたいているところがインド。

何の変哲もないところでバスが止まったと思ったら、運転手がクッキーの袋を開けだした。

なにこの休憩タイム?

すると、どんどん猿が集まってきておねだりが始まった。

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この運転手、猿に餌をあげるのが日課みたい。

インドでは、生き物に食べ物をあげるのは徳を積むこととして根付いており、至る所に野生の猿や牛、犬がいます。

マウントアブーに到着

早速宿探しに苦戦しました。

どこもマラソン大会のためか一部屋1000ルピー以上とお高め。

この間まで日本人と部屋をシェアして200ルピーもかからなかったので、余計とどこも高く感じました。

結局見つけたのは安宿の中でも一番端の部屋で、使い古しのマットレスが何個も置かれている物置小屋。

それでもトイレは部屋の中にあるし、腹の具合が良くないミゾヨコにとっては十分な部屋でした。

早速観光に出かけます。

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路上でタトゥーを入れる人・・・・。

って、夫婦で!?

こんなところで入れて、衛生面は大丈夫?

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インドでもタトゥーはポピュラーなんですね。

と、こちらはヘナ

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結婚している女の人がこの様に手にヘナで絵を書くんですけど、ヘナが濃ければ濃いほど愛されているって事らしい。

一通り見て回って宿の近くまで帰ってくると、レストランの前に牛。

「すみませーん、お腹空いたんですけど」とでも言っているよう。

礼儀正しく外で待っていると、餌でももらえると思っているんでしょうか?

すると本当に店の人が出てきて、ご飯の残りをあげているではないですか。

ギャグと思ってたら、まさかの展開。

ヒンズーの教えでは牛はシヴァ神さまの乗り物。

なので同じく神として扱われているんですね。

勘違いインド人再び

ミゾヨコはと言いますと、食べるとトイレに直行するのでインド料理はしばらく中止。おかゆのような気の利いたものはないので、しばらくバナナとスナック類で静養です。

部屋に帰理しばらくゆっくりしていると、宿の若者が部屋に来て何やら中を指差す。

なんかよくわからんけど、マットレスがいるの?

なんかよくわからんけど、物置小屋に必要なもんだもあるんだろうと思い中に入れました。

部屋に入ると、当然のようにベッドにこしかけて慢心の笑み。

え?

意味がわからないミゾヨコ

座ったベッドの横をポンポンと叩き、私に座るように促す若者。

え?もしかして、いかがわしいことに誘ってる?

セクハラアゲイン?

・・・・・・・・。

もうね、インド人は女が一人でいたら生殖器くらいにしか見えないんでしょうね。

私にどんな感情があるのかとか、関係ないですから。

下痢も続くし、もう怒るのも体力ないミゾヨコは真顔で丁寧にお断りして部屋を出て行ってもらいました。

政府運営の半日観光バスに乗ってみた

2014年3月7日  世界一周183日目

観光に力を入れているインドでは、政府公認の観光バスもあります。

こちらはインド人向けなので大都市以外はヒンズー語で運営されています。

ヒンズー語ができない観光客にとっては中々敷居が高いですが、リーズナブルな価格でいろんなところに行けるのは魅力です。

ちなみにマウントアブーの半日観光は100ルピー(160円)です。

くねくね山道を上り、デルワーラー寺院(だったかな?)に到着。

アーブー山はラージャスターン州唯一の避暑地であり、標高1,220mの高さにある。ラージャスターン州および隣接するグジャラート州の熱を避けるために、アーブー山は何世紀にもわたって人気のある場所であった。
アーブー山にはアーダール・デーヴィー石窟寺院(アルブダ・デーヴィーとも)、シュリー・ラグナート・ジー寺院、およびグル・シカル峰の頂上に建てられたダッタートレーヤの寺院など、いくつかのヒンドゥー教寺院がある。また、11世紀から13世紀にかけて白い大理石を彫って建てられた複合寺院であるディルワーラー寺院群を含む多数のジャイナ教寺院がある。ディルワーラー寺院群でもっとも古いヴィマル・ヴァーサーヒー寺院は、1021年にヴィマル・シャーによって建てられ、最初のジャイナ教ティールタンカラに捧げられた。

Wikipedia

先日お伝えしたジャイナ教の聖地でもあります。

屋台でトウモロコシ食べます。

インドあるあるですが、トウモロコシにさえ得体の知らないマサラがかかっていることがあるので、ちゃんとマサラ抜きって頼みます。

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早速写真のコーンはマサラまみれなので、私はそのままかぶりつくタイプにしました。

すると、遠くから牛の視線を感じます。

くれくれオーラ満載で歩み寄ってくるので、急いで食べてそのあとは牛様に献上。

どれがどの寺院かは忘れてしまいましたが

とにかく彫刻が素晴らしかったです。

一番彫刻が綺麗な場所は、カメラや持ち物制限があり写真に収められず残念。

そして、マウントアブーは避暑地として有名だからなのか、ハネムーンの旅行先として多くのカップルが来ています。

そういえば、タトゥー掘っているのも新婚さん風だった気がします。

バスは何箇所かの寺院を巡りましたが、全部ヒンズー語だった上に歴史に興味がない私にはちょっと・・・・でした。

そして、マウントアブーは夕日の眺めが有名な場所なんですが、毎日ゴアでアラビア海に沈む夕日を眺めていたミゾヨコにとっては、こちらも正直それほどの感動は薄かったです。

そう考えると、観光する順番って大切。

ちょっと、もったいない気分。だって先にこっちに来ていたらもっと感動しいていたと思うんです。

いよいよマラソン

2014年3月9日  世界一周185日目

今日は「Abu International trail half marathon」の日です。

相変わらずお腹はゴロゴロしていますが、至って元気。

早速朝6時前に宿を出て、20分ほど歩いて現地に到着しました。

こちらの大会はなんと参加費が無料です。旅中のミゾヨコにとってはかなりありがたい。

ゼッケンをもらいに

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そしてしばし、スタート地点でストレッチ。

すると、見覚えのある人がいました。

インドで初めてのマラソン大会だったドラビラ(塩砂漠)で一緒だった人で、帰りのバスも一緒、そして帰りに彼の家に御呼ばれして3人でチャイをごちそうしていただきました。

彼の家からこの会場は車で4時間ほどとのことで、このマラソン大会も参加。

人口が多いインドといえど、さすがにランニング人口は少ないようでまた再会できました。

そしてオーガナイザーからのあいさつ。

会場はスポンサーでもあるブラーマクマリスの前。

こちらはスピチチュアルマインドとポジティブシンキング、メディテーションのスクールだそうなんですが着ているものがみんな白、ここからの参加者も多く会場に白い服の人が一杯。

先日お伝えしたジャイナ教の団体のようにも見えます。

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はろー、どこから来てるの?

話しかけてくるインド人の95%くらいがお金目当てだったり、セクハラ目的だったりしてミゾヨコを不快にするのですが、ここに来て残りの数%の出会いがありました。

Sちゃんはインド女性には珍しく、グジャラートから一人でこのマラソンに参加している女の子。

英語も達者(というかミゾヨコの方ができない)で色々興味津々。

ミゾヨコが一人で旅してるのもびっくりだけど、世界一周って彼女からしたら宇宙人級だと思います。

すぐにレースが始まってしまうため、フェイスブックを交換してマラソンスタート!

白装束のかたもそのまま走ります

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コースは山の上だけに常にアップダウンがあり、途中は舗装されていない道。

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最低1キロ毎に給水ポイント。地元の人やアーミーの人が配ってくれます。

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腹を壊してまだ完全復帰でないミゾヨコはまさかの便意・・・・・

や、やばいな・・・・。

もちろんトイレなんて気が利いたものもなく、仕方なくレース中に茂みに駆け込み・・・・・

もうね、背に腹はかえられぬ。

こんなこともあろうかと、トイレットペーパー持っててよかったよ。

すっきりしたところで体もだいぶ温まりランナーズハイに

「走るって素晴らしーーー!!!!」

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ミゾヨコのランニングのお気に入りソングのひとつ、爆風スランプのランナーがかかりだし、ゴールまでもう少し。

あたし、このままどこまでも走れるううう

ごりっっっ!!!

悲劇は突然に

左足首に激痛が走る。

っつううううう。

上り終わって下にさしかかった山道、朝日がまぶしくて足元がよく見えず捻挫してしまいました・・・・・。

あーやってもうた・・・・・。

サングラスも吹っ飛んだ衝撃でレンズ外れちゃったし、もう最悪・・・・。

痛くてしばらくうずくまっていると、

「大丈夫かいシスター?」

次々にランナーが気にかけてくれたんですが、とりあえず今必要なのは安静と冷却。

氷なんて高級品だしこんな山奥にあるわけないので、とりあえず数分様子みて痛みが引いてきたところでレース再会。

500メートルほど走ると運よくエイドステーションがあり。

鎮痛剤の塗り薬と飲み薬をもらいました。

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同職種のミゾヨコとしては少しゆっくり話してみたかったんですがレース中にて再出発

ダンニャバード!(ありがとう!)

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そしてしばらく緩やかなアップダウンの道を行くと今度はバッファローの放牧に遭遇。

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大量のバッファローの間を縫うように走ります。

そしたら今度は子どもたち

「(’&%$#$%&’ちーの!」

はい、ナマステー!

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チーの(中国人)違うよ、アイムフロムジャパンねー!

そしてスプレー隊。スーッとするあのスプレーしてもらいました。

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ダンニャバード!(ありがとう!)

別れ際「”#$%&’たい」

はい、ネイ(NO)タイね(タイ人違うよ)。フロムジャパンね〜バイバーイ。

そしてゴール!

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ナイキ+での実測は19キロ弱、2時間18分でした。

お腹は下すし、捻挫はするしですっかり心が折れていたミゾヨコですが、何とか完走することが出来ました。

しばしストレッチしながらボーっとしていると、私のTシャツみてインド人が話しかけてきました。

「おーカッチ(前回の塩砂漠の)のマラソン出たんだねー。タイからきたの?」

ネイネイ、ジャパニーズ!

っていうか、なんでみんなタイ人っていうんよ。

そりゃ確かに日焼けしたけどさ、タイ人に限定するのやめてもらっていいですか???

ちょっとふてくされ気味に宿に帰ったところ、後ほどSちゃんから連絡がありました。

なんと捻挫したにも関わらず(何位かは忘れたんだけど)入賞してました!!!!

何度か会場で呼ばれたらしいんですが、私はすでに帰っていたみたい。。。

景品が何かあったかは気になりますが、腹も下している事だし仕方ない。c

ミゾヨコの旅ラン情報

場所:マウントアブー
距離:ハーフマラソン
路面:トレイル
安全度:治安良い。
備考:ハーフと言いながら、実測は18kmでした

紙一重

2014年3月10日  世界一周186日目

マラソン大会も捻挫だけで無事(泣)終わり、次の目的地ジョードプルに移動するためバススタンドへ。

パチッ パチッ

ん?

何か降ってきた。

え?雹(ヒョウ)?

と思ったらいきなり雹を含んだ豪雨が降り出しました。

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えー?こんな砂漠地帯でも降るんだな〜。なんて思いながらバススタンドの屋根の下に隠れる。

結構な勢い。

異常気象?

これ、やばいやつじゃ

ないよ、ね?

山道崩れて、バスが不通とか・・・・。

心配し始めたその時

メリメリ!!

ガッシャーン!!!

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ものすごい音とともに目の前に何か落ちてきた。

屋根にある排水パイプが砂で詰まっており、突然の雨の重さに耐えきれずミゾヨコの30㎝前に落下!!!

外から見たところ。

こ、こわ!!!!

あと少し前にいたらガッツリ頭打ってたよ!!!

牛様にトウモロコシを献上したご利益か、はたまた持って生まれたカーリーパワーのおかげかわかりませんが、九死に一生を得たミゾヨコでした。

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