ルートバーントラックで涙の引き返し【ニュージーランド】
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  ミゾヨコ

この記事は2013年11月19日に書かれたものですが、修正して19年1月に更新しました。

   まる

2013年10月の平均為替は1NZドル=82円にゃ

シドニーを後にしたミゾヨコはニュージーランドに向かいました。

準備不足のミゾヨコは痛恨のミスを犯しました。

コードシェア便の罠

2013年10月22日(世界一周47日目)

シドニーからニュージーランドのクライストチャーチ行きのバージンオーストラリアを購入。

事前にオンラインテェックインをしようとしましたが、うまくいかない。

どうやら発行された番号がオリジナルではないみたい。

なんだか、胸がざわざわしたしたまま空港に向かうと、私が乗るはずのバージンエアはコードシェア便になっていてニュージーランドエアになっていました。

そして・・・・・

案の定荷物代追加請求

えええ!!!!

悲しいしーーーー!

どおすりゃよかったんだよー!!!!

チケットを買ったのが航空会社から直接じゃなかったら、問い合わせるにも時間がかかり、結局

80ドルも追加で払うことに(泣

マジで悲しー!

でも、この飛行機に乗り込むと、セキュリティーの説明がめっちゃおもろかった。

シートベルトの説明なのに、高齢のじーちゃんばーちゃんのバカンスシーンなんですよ。

全然真面目じゃなくて面白い。

私がみたバージョンは見つからなかったけど、最新バージョンを見つけました。

ミュージカル調?

いつもは説明が始まったら「はいはーい」って言いながらも雑誌読んだりしてるけど、こんなに面白かったらちゃんと見るわ。

無事に到着、空港を夜中に彷徨う

シドニーからクライストチャーチに着いたのは真夜中の1時ごろ。

これから宿探して泊まっても、深夜にルームメートを起こしながらごそごそして迷惑。

そして数時間寝てまたすぐチェックアウト。

宿代出すのがもったいないミゾヨコはとりあえず空港で朝を待つことにしました。

到着が遅かったこともあり、あわよくば空港で夜を越せないかとリサーチしたところ、5ドルほどでラウンジが使えるとの噂があった。しかしどうやらそんな事実はなく、予定再考をしいられる。

しかしこれから宿に行くには、タクシーしかなくまたすごい出費になってしまうので、空港でどうにか粘る方針は変わらず。

その間にSIMカード購入。(1週間30ドル)

ベンチで待っていると、なにやら人がやってきて夜中の3時にここが閉鎖になるから出て行けと・・・・・

「ちょっと、エイゴムツカシイよ」

と、とぼけてみたけど、おじさんが困り顔。

その後も、ミゾヨコのおとぼけ作戦でおじさんに応戦してたけど私に怒るでもなく、とても丁寧にお願いしてきてくれた。

やっぱり丁寧に対応してくれた人には、こちらもそうしたくなるもの。


おじさんの仕事を邪魔していることが申し訳なくなり、外に出ることにした。

ニュージーランドは南半球でこれから夏。

春先でもかなり冷え込みました。

とりあえず寒空の中外でぼーっとしていたらまたあのおじさんが近寄ってきた。

えー!この敷地からも追い出されたらマジで悲しい!

と、思って身構えてたら

「早朝のフライト待ちです」みたいなリストバンドをくれて、無事に空港泊することができました。

どこまでもいいおじちゃん。

ありがとう!

ニュージーランドでの今回の目的は

政府が管理しているグレート・ウォーク(Great Walk)と言われるトレッキングコースを歩くというのがメイン

ちなみにグレートウオークとは:

国(以下Department of Conservation (DOC))が

環境を保全管理するのハイキングコースの中で景色が良く、トラック(道)も小屋も最大限整備されたコースを

グレート・ウォーク(Great Walk)

と呼んでおり、北島に3つ、南島に6つある。

トレッキングというよりはハイキングコースのこと。

自称大自然ジャンキー

のミゾヨコが無理してNZに来たのはこのためなんです。

朝から市バスで市街地まで行き、そこからクイーンズタウンをめざします。

(市バス7ドル、クイーンズタウンまで57ドル)

途中テポカ湖にて食事休憩

バスの中より

や〜めっちゃきれい(*´▽`*)

すでにテンションMAX

・・・が、マウントクックは爆睡していて見逃したようでした(泣)

イメージです

クイーンズタウンに到着

早速宿にチェックインしてハイキングのために情報収集

グレートウオークに行くにはDOCにて山小屋の予約をしないと入れないことになっているので鼻息荒げに早速DOCに行く。

が・・・さすがニュージーランド、夕方16:30には閉まってる(悲


本当は「世界一美しい散歩道」と言われる

「ミルフォードトラック」

に行きたかったのだけれども、予約が3ヶ月先まで一杯になるほどの人気でミゾヨコが行けるチャンスは皆無。

とりあえずレンタル屋でハイキングに必要なものやコースを相談。

ミルフォードトラックは日帰りツアーで行くとして、ルートバーンというハイキングコースに決定しました。

翌日DOCにて

DOCで宿泊施設の予約を取りに行ったら、

今天気が悪く警報が出てて、もしかしたら引き返さないといけないかもよ」と

・・・・・。

・・・・・。

え?(´゚д゚`)

それじゃあ、縦走じゃないじゃーん。

あまりにもショックで泣きそうでした。

わざわざニュージーランドにハイキングに来たのに、たった1泊だけして引き返すですって?!

どこまで私は運がないんだろう。

悲しー!!!

なかなかあきらめきれなかったんですけど、ミゾヨコは女一人旅。

登山は好きだけど、別にプロじゃない。シーズンじゃないから人も少ないし、悪天候の対応の仕方とかよくわからん・・・・。

わーん(´Д⊂ヽ

めっちゃ残念だけど、苦渋の決断。

命あってのことなので、縦走はあきらめました。

出発

そして山小屋一泊予定で翌日より出発。

(山小屋の予約1泊15ドル)

予定通り朝から雨・・・・。

途中で「ここは、ロードオブザリングのロケ地だよ」

と教えてもらいましたが、霧が深すぎてあまりわからず・・・。

クイーンズタウンから2時間ほどの道のりでスタート地点のシェルターまで

Routeburn Track

ここからスタートです

はい、例外なく雨です(´゚д゚`)

でも、静かに苔むす山道は気持ちいい

一時間半ほどなだらかな山道をゆっくり上がります。

警報が出るほどなので、あちこちで滝や激流が

多分、普段は流れているかどうかわからないくらいなのかな

だいぶ道をふさいでます。

さらに道を進むと

わーい、またすごい迫力〜

・・・・・

で?

道は?

どこにも見当たらず。。。。

あたりを見渡すと

げーーーーーーーーーーー!

この川の向こうじゃん(゚Д゚;)!!!!!!!!

どどどどど、どうするよ!

山小屋どころかこれじゃあ、一泊もできずに引き返す?!

てか、だれか迎えに来てくれるの?

てか、シェルターからすでに携帯つながりませんでしたけど!?

オロオロ、オロオロ

どうしましょ。

帰りならまだしも

まだあと一日あるのに靴を濡らすのは非常に怖い・・・・・

20分ほど立ち尽くした挙句、ミゾヨコは決断するのでした。

さてここで問題!

この後ミゾヨコはどうなった?

①そのままずぶぬれになりながら進み、イケメンにタオルを借りる

②反対方向からきたイケメンにお姫様抱っこしてもらう

③引き替えし、シェルターでイケメンと二人きりで夜を明かす

ハイキングルートを阻む激流へ挑む

ミゾヨコはどうしたものか考えました。

その時あることを思い出したのです。

それは、南米のアマゾンでジャングルを駆け抜けるレースの番組

男が数人、女性が必ず一人は参加するレース
(だったと思いますが恐ろしくうる覚え)

その中で、参加者を悩ますポイントが一つありました。

それは肩ほどまでの深さの川

かけられた橋をわたるにはかなり迂回しなければならない。

レースに勝つためにはこの川を迂回することなくわたらなければならない。

しかし、荷物の重量を考えると、そのためだけに水着を持って行くのは非現実的。

そのまま服で泳ぐのも同様、濡れた服でそのまま過ごすと体力を消耗する。

連日に及ぶルート作成

そしてそのグループの取った行動は

全裸でわたるでした

それまで着ていた服をバックパックに入れ、男も女も全裸でわたる。

渡り終えれば体を拭いて、乾いた元の服を着るだけ。

川に入った時は寒いけど、服を着れば暖かくなるためこれが一番合理的(ミゾヨコの見解)

そのレースの詳しい結果はもう忘れてしまったのですがそれを思い出したとき

これだ!と思いました。

そうそう、そしてミゾヨコは意気揚々と全裸に・・・・

なるわけなどなく、

タイツを捲し上げ、靴と靴下を脱いで渡りましたとさ。

さっきの答えは半分①だけど、イケメンは妄想でしたw

実は靴下を脱いで川を渡る用意をしている時、白人のイケメン3人組が反対側からやってきて靴のまま毅然とした態度でバシャバシャ川を渡り、私が無事渡り終えるのを見守ってくれたのです。

なので何度か私の妄想エピソードの中で再会しただけです・・・・・。

そしてさらに進むと、突然視界が開けます。

すると途中にある山小屋に到着

天気はやっぱり残念・・・・

とりあえず腹ごしらえして次をめざします

高度が高くなります

そして山小屋に到着すると、中にはすでに人がいました。

反対側から来たが天候が悪く1日足止めの人、同じ方向から来た人。

それぞれがゆっくりします

私は本を読んだり、トランプに混ぜてもらったりしながら過ごしました。


夜は寝袋だけでは寒かったので、

持ってきていたエマージェンシーブランケットが早速役に立ちました。

これに追加して、水筒に熱湯を入れて湯たんぽを作りあたたく寝ることができました。

そして翌日、吹雪!

一人来ていることを心配して何人かに「山を越えるの〜?」と聞かれましたがこれまでのいきさつを話し、「来た道をかえるよ〜」というと残念そうだけど、どこか納得した表情。

そしてまたもと来た道をゆっくり帰り、クイーンズタウンに帰るのでした。

そして、宿に帰ってみた日本のヤフーニュース

『ニュージランドのハイキングコース、豪雪で一人死亡』

周りのアドバイスを聞いていてよかった。

神様ほんとありがとう!!!!

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