ポカラから陸路でインド入国しバラナシへ
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  ミゾヨコ

この記事は2014年2月に書かれたものですが、修正して19年3月に更新しました。

   まる

2013年12月平均為替は1ネパールルピー=1円にゃ

タトパニでブラジリアン達とお別れしたミゾヨコは、乗合バスとジープを乗り継ぎ半日かけて、無事ポカラに帰ってきた。

ポカラの宿は山小屋と違って暖かく、当たり前のように水が出ることに幸せを感じた。

洗濯を済ませて、今後の予定をたて直す。

ネパールビザの期限が押しせまっているのと、インドのグジャラート州であるマラソン大会に参加する関係で、ネパールから西インドのアムダバードまでの約1800kmを駆け足で行くことになった。


ポカラからのインドの入国はスノウリというボーダーを経由して、インドのゴラクプールから列車に乗ってバラナシまで行くのがメジャーなルート。

本当ならポカラで、バラナシまでの列車のチケットをとっておくのがルーチン。

でないと、当日の寝台確保はかなり難しい。

しかしポカラで全てのチケットを買うと、自分で手配するより何倍もの手数料になってしまう。あえて予約はせず、出たとこ勝負で行くことにした。

長い1日の始まり

2014年2月25日  世界一周153日目

朝5時半に起きてパッキングを始める。

不要になったトレッキングポールや冬服を寄付して宿を出発。

こっちのお年寄りは、日本にあるような立派な杖など持っていない。漫画で出てくるような木の枝だったりするので、トレッキング用のそれは重宝されるはず。衣類にしてもそう。

バスセンターまでタクシーで向かう(数百ルピー)。そこからツーリスト用のバスで(650ルピー)で国境近くまで行く。

バスはいくつもの山と川を越え、時には未舗装の道をバウンドしながらゆっくり進み、8時間後に国境近くの村に着いた。

ここからさらに乗合バスに乗り換えて(15ルピー)スノウリボーダーに到着。

無事に出入国を済ませるころには、イタリア人カップルの仲間もできた。

特に変な人に絡まれることもなく無事国境を通過した。

そしてしばらく歩いたところにあるローカルバス乗り場から、列車の始発地点であるゴラクプールへ(91インドルピー)

バス乗り場に着くと、あたかもバスの関係者を装って荷物代を請求してくるものがいたが、無視してバスに入ると中にまでは追ってこなかった。

ネパールのバスよりも、イギリスの文化を受け継いだクラッシックで大きな民営バスは、蒸し暑くすし詰め状態な上、乗り心地が最悪だった。熱気と土ぼこりと排気ガスの三拍子揃ったバスに揺られること4時間、ゴラクプールにつくころには皆フラフラだった。

そして、案の定

寝台車は満席

ここまでの道で相当体力を使い果たしていた私たちは、空いたベッドを探してさまようが、どこも人、人、人。


通路に溢れ出るでは飽き足らず、トイレの目の前にも人が溢れた状態で空いた場所など見つかるわけもなく・・・・・・。

は〜。やっぱり他の代理店でも行ってチケット手配しておくべきだった・・・・・。

でも、後悔先に立たず。

仕方がないので寝ている人の足元、空いたスペースに腰掛けさせてもらったりしながら一晩中眠れぬ夜を過ごす・・・・。

聖なる川

2014年2月6日  世界一周154日目

荷物を取られないように目を光らせながら、ほどんど眠ることができないままバラナシに到着。

もうこんな辛い思いはしたくない。

宿に向かう前、駅に着いたその足で次の列車の予約を取りに行く。

しかし明日、明後日のデリー行きはすでに予約がいっぱい・・・・。

エアコン付の1000ルピー(約1600円)以上のなら空いてるらしいんだけど。

ちなみにエアコンついてなかったら360ルピー。

約3倍かぁ・・・・・。しかも、この時期涼しいからエアコンいらないしね。

何より、マラソン大会のある都市に早めに移動しておきたい。

そして、なんと今日ならエアコンなしの寝台があるというので、バラナシは半日だけ観光してすぐにデリーを目指すことにした。

やってきましたガンガー

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ヒンズー教徒の聖なる川、ガンジス


ここでは参拝者の歯磨きから、沐浴、子どもたちの水遊び、トイレ、死体の火葬が全て同じ場所の1km圏内でほぼ見学できてしまう。

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路上を牛耳る牛達

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牛+犬

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何年か前にも来ているけど、街の様子は全く変わらず。

変わったのは、携帯電話のSIMカードを売る店が増えたことぐらい。

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もうね、何でもあり。

牛の糞やゴミがそこら中にある。

やっぱりネパールより汚いなあ・・・・・・・。

昨日一睡もしてないミゾヨコは、疲れすぎてナチュラルハイになった。

夜勤明けにそのまま遊びに行った感じ。。。。

有名なブルーラッシー食べて(あ、肝心のラッシーの写真撮り忘れた)

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通りがかりのローカルフード物色

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おからみたいなモサモサした食べ物の、ヨーグルトかけ

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やっぱりおからみたいなのに今度はカレーかけたやつ、食べました。

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うん、地元の人が沢山並んで食べていただけあって美味しかった。

そしてブラブラ。

ここバラナシは日本語ができるインド人が多く、やたらと日本語で話しかけられる。

そして、やっぱりインド人めんどくさい・・・・・・・。

睡眠不足なのにずーっとついてくる。

頼んでもないのに、郵便局で荷物を送るのを手伝ってくれたりして。

しまいには断りきれず、LINE交換することで退散してもらう。

バラナシ→デリーへ

そしてイタリア人とお別れし、列車の時間より早めにバラナシ駅に帰ってきた。

少しゆっくりして列車に乗り込む。

インドの列車のいいところはメジャー路線には必ず外国人枠があって予約がしやすく、コンパートメントも外国人ばかりにしてくれるので安全管理がしやすい。

トイレに行くのでも、同じ旅行者のほうが安心して席を離れることができる。

3等のコンパートメントには6人の外国人。アジア人3人と白人が3人だった。

スペイン系の女子二人。

アイルランド人の男の子は長旅をしているようでヒッピースタイルが良く馴染んでいた。

みんな列車で売られている同じボトルの水を買っているため、迷わぬように私のには油脂ペンで名前を書いておいた。

2014年2月7日  世界一周155日目

涼しいのでエアコンはいらないと思っていたが、その予想は大きく外れて列車は

極寒。

インドは暑いイメージだったので完全に油断していた。

あるもの全て着込んでも、寒い。

おそらく5度くらいまで気温は下がっていたと思う。

辺りを見回すと、みんな自前の寝袋やブランケットで暖かくしている。

あれ?

ペットボトルに目をやると、ほとんど飲んでないはずの私の水が半分になっていた。

よく見ると、キャップが誰かのボトルと入れ替わっている。

こんなこともあろうかと、キャップだけではなくとボトルにも名前を書いていたので、すぐ犯人がわかった。

あのヒッピーだ(笑)


海外を旅していると泥棒をするのは地元の人だけだと思いがちだけど、長い期間で旅をしている旅人も意外とあなどれない。

長旅でモラルが崩壊されるのだろうか。

宿のキッチンで食料がなくなったり服が取られるのも、アメリカやオセアニアを旅している時だったし。

私はそうはなりたくないと思った。

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デリーが近づきつつあるころ、駅員さんが私のところへ何やら紙をもって来た。

フムフム、フムフム

どうやら列車内の盗難が多いからその注意書き

・見知らぬ人にもらったものを食べたり飲んだりしない

・見知らぬ人に自分の予定を教えない

・荷物から目を話さない   等々

いろいろ注意書きを読まされました。

そして、脱いであった靴も「とられるからもう履いといたほうがいいよ」と・・・・・

バラナシからデリーまでのこの路線が一番盗難が多いそうです。

インドの旅は始まったばかり。

私も気を引き締めて行かなきゃ。すでに、同室のヒッピーに水をすり替えられるという、まさかの事態があったばかりだ(笑)

デリーに到着

荷物をまとめ、財布や携帯はしっかりとチャックを閉めてバッグの中に押し込む。

さて、宿さがしせねば・・・・・・・。

「あの、日本人ですか?」

私のベッドの上にいた彼

バラナシから乗り込んできて、ずーっと上のベッドにいて誰とも関わりがなかったアジア人の彼

日本人だったんだ。

とりあえず、一緒に宿を探すことに。

よくよく聞いてみると彼、世界一周中の青年。

なんとコルカタからバラナシまでの列車で

世界一周中に必要な現金とiphone

すべてとられたらしい(゚д゚))))))!

オーマイガー!

もう、かわいそうとしか言いようがない・・・・・。現金の額は聞かなかったけど、きっと相当の被害。

へこみすぎて、誰とも話をしたくなっかったみたい。

そりゃ、そうなるわな・・・・・。

明日はわが身、本当に気を付けなければ!

さらに気を引き締めたミゾヨコでした。

デリー

2014年2月9日  世界一周157日

この二日間は、ポカラからの移動の疲れを癒すべくデリーでゆっくりした。

デリーには一度来たことがあるし、これから先何回も立ち寄ることになるので特に観光しようと思わなかった。

やる事はマラソン大会出場に向けて「医師の診断書」を取る事。

今度のマラソン大会は、塩砂漠を駆け抜けるトレイルランの大会。そのため、医師に十分な体力がある事を証明をしてもらわないと参加出来ないというルールがあった。

ここ1ヶ月ハイキング三昧だったミゾヨコは、もちろん簡単にドクターからの許可がおりた。

バラナシでラインを交換したインド人が、列車に乗ったあたりからずっとメールしてくる。

距離感がやたらと近く、

「今どこ?」

「何してるの?」

「デリーは悪い人ばっかり」

などなど、どうでもいいことを話しかけてくる。

適当に返事をしていたら、今度は

「デリーに行きたい」

放置するとさらに加速し

「君の笑顔が見たい」

「君に会いたい」

げ、めんどくさい方向になって来たぞと思っていたら

「愛している」



はい、この時点でブロックですよ。

時間の無駄。

こんなことで引っかかるバカな女が本当にいるのかと不思議になります。

いや、いるからこんなバカもいるのかも?

そう言えばどこかで「イケメンだったらとにかくやりたい」って言っていたナデシコビッチに会ったからいるに違いない。

そういう女の為にミゾヨコみたいな健全な旅行者がめんどくさい目に会ったり、純粋な女の子が騙されて金ずるにされたりして被害をこうむっているんです。

ナデシコビッチの皆さんは事を受け入れる前に、自分がたまたまビッチなだけで、決して日本人がこうも簡単ではないんだよと言うことを10回くらい男の前で復唱してもらいたいです。

消えて無くなった

今日はチェックアウトの日。夕方から夜行列車に乗るために早々に荷物をまとめたところで異変に気付く。

昨日まで着ていたナイキのパーカーがない・・・・・。

この部屋にあると思っていたのに、どこを探してもない・・・・。

一通り探したけど出てこないので諦めることにした。部屋に侵入されていたらパーカーだけ盗まれたとは考えにくいし、腰に巻いていたのが落ちたのか。。。。

今度からは腰に巻いたりせずに、できるだけバックに入れて持ち歩くことにした。

最近物をなくしてなかったので久々にへこんだけど、あのサムイ島での失態ほどではないので別にいいや(笑)

デリー→アムダバード

ニューデリー駅からオールドデリー駅までの道は、移動に要領を得ず2時間かかって到着。

インドの列車は相変わらず大量な人でごった返しています。

今度は日本人のO君と、周りはなぜか白い服をまとった集団(゚д゚)!

ななななな、なんか新しい宗教!?

ちょっとびっくりしたけど、彼らはどうもマウントアブーというところからデリーに来ていた家族で

白い服の意味は「PEACE」なのだそう。

夕日がきれいなことで有名なんだって。

うん、機会があったら行ってみようかな♪

後でわかったことだけど、彼らはジャイナ教の人達で彼らはビーガンです。

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おばちゃんがおもむろに何か取り出し、パンパン菓子みたいなのを混ぜだした。

と、思ったらくれた。

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ちょっとマサラのきいたおやつでした。美味し!

世界一周中のO君とはジャイプールでお別れし、ひとりで列車旅は続く。

今度はかなり着こんで夜に挑んだけど、

また極寒

こないだやったばかりなので、まだ学ばないってアホです・・・・。

でも今回は少し知恵がつきました。

毛布持参のおばちゃんと私のベッドを分け合うことにしたんです(笑)

でも、ベッドの幅はおおよそ50cmほど。

大人が横向いて重なりあっても、寝るのは不可能。

なのでお互いの頭と足を逆にして寝ました(笑)

アムダバードに到着。

いつものように、群がる客引きを無視して自分で宿探し。

早速宿を探すけど・・・・・・・・

どこも高ーい!!!!

ドミトリーが一軒だけあったんだけど、地元の人しか泊まらないのか門前払い(泣

仕方がないのでまあまあするところに宿をとり、レースまでのあと3日間ゆっくりするのでした。

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